さて、今日は時間と距離の事を書くつもりでいたら 丁度彼から電話があった。 メンバーに付き合って、徹夜明けのまま 後輩バンドのライブに行ったらしい。 ほぼ無理矢理付き合わされたとぼやいていた。
ってか、そんな嫌々行くならあたしと逢えよ。 あたし休みだったんだから(-_-;)
彼は良く
「お前が(時間を)合わせなかったら、いつ会うんだよ」
と言う。
まさにその通り。
確かに彼は忙しい。 忙しいと言っても、365日24時間忙しい訳ではなくて 例えば一日の中の何時間は打ち合わせ。 若しくは付き合い。 そして帰宅して寝る時間。 そして昼からはスタジオ。 メンバーミーティング。
この間の数時間位しか彼の時間は無い。
1時間でもお茶でもするのに会えば? と言われたら其処までなんだけど うちはそういうのは好まない。 逢うなら、ゆっくりした時間を過ごしたい。 たまには食事だけしに会いに行ったりするのだけれど 逢ってしまえばもっともっと長い時間を過ごしたくなるのは必然で…
だから、ぽっかりと彼の時間が空くのを待つしか無い。
今までは何とかあたしが合わせた。 会社だって有休使ったり半休したりしてた。 友達との約束だってドタキャンした。
都合をあわせてあげてる。 なんて考えた事は無かった。 彼だって、あたしの為に時間を作る様に努力している。 それがたまにしか作られない時間でも、彼の一番は バンドだという事を知っていて付き合ってるんだから 仕方無い事だもの。
でも、これからはそれが出来ないかも知れない。 あたしの新しい仕事は、今までの様に簡単にお休みなんて取れない。 時間だって不規則だし。
そうなったらどうなるんだろうね。あたし達。
そう思った時に彼が電話で同じ事を言った。
「じゃあ、逢えねえじゃん。ダメじゃん。 お前がフリーでも合わせるの大変だったのに どうするんだよ。」
それはまさしく今あたしが考えてた事で どうしようかと思ってた事で 彼に逢えなくなる可能性を作ってしまっても やりたかった仕事なのは本当の所で
あたしは何も言えなくなった。
黙ってしまったあたしに彼が言ってくれた。
「でも、お前が自分でやりたくて選んだ仕事なんだよな?」
そうだと応えたら、彼はそれなら仕方無い。頑張れよ。と言ってくれた。 シフトが決まったら予定を合わせようと言ってくれた。
何度も頑張れよ。と言ってくれた。
あたしの仕事を認めてくれた訳では無いけれど あたしの気持を認めてくれただけで充分。
あたしも何度も有難う。と言った。
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