+++ Rip Stick +++

2001年08月05日(日) 嘘つき女。



あたしは嘘つきな女だ。

10年来の親友にすら嘘を続ける。
今日言った嘘で、また明日も嘘を重ねなければいけない。



親友は、あたしの彼をサラリーマンだと思っている。
あたしがそう言ったから。


彼女に本当の事を言えない理由が色々あったのだけれど
それは結局昔の話。
今の理由は、嘘をついていたと言うのが恐いから。
数え切れない嘘がばれてしまうのが恐いから。

それでも何度も言おうと試みた事もある。



けれど 結局伝える勇気は無かった…



彼の事を聞かれる度に、色んな矛盾が生まれてる事に
彼女は気付いているのかも知れない。
もしかしたら、何も言わないだけかも知れない。






彼のバンドに通ってるイチファンである友人にも嘘をついている。
その子は、あたしは彼のイチファンだと信じて疑わない。

先日「ゆえさんってあたしの理想なんです」と言われた。

彼女曰く「普通は彼が出来ると皆バンドから足洗うのに
ゆえさんは自分の生活サイクルを崩さずにバンド通いも彼も両立してるから」

彼女は本当にこんなあたしを良く慕ってくれる。申し訳無い位。


そんな彼女に「や、あそこのステージに立ってるのがあたしの彼です」
とは言えない。

彼女も傷付くし、あたしだってキツイ。

バンドのファン関係の子達で、もっと騙してる子も居るけど
はっきり言って他はどうでも良い。

けれど、彼女等2人への罪悪感で一杯になる。



嫌われたくないのが本音かも。
あたしと言うイメージを壊したくないのが本音かも。


兎に角あたしはあたしを守るために そしてまた最悪感に苛まれる為に

また嘘をついていく。




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