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2004年09月13日(月) 擬似恋人



今日だけ、二人が恋人に戻ったみたいだった。


大切そうに、私の髪を撫でてくれる T。

Tのそばで寝息を立てる 私。


幸せな空間。



だけど


きっと もう、リアルタイムの恋愛感情なんて無いんだ。


お互いに 体が覚えているから、染み付いているから

その心地良さを求めてしまう。受け入れるのも容易い。



ただ、それだけなのだろう。





お互い、もう相手が自分のものでない事は分かっている。



それを承知で Tと 恋人時代の再現。



すぐ出来るであろうTの未来の彼女に嫉妬しながら。





復縁するつもりのない二人が抱き合うことに

全く 躇いは無かった。


後悔もしていない。


バイバイのキスに、あたたかさがあったから。





こんな Tとの時間は、何もかも忘れられる

安らぎと癒しの 異世界。





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