| 2004年02月26日(木) |
2004年初観戦試合(桐蔭学園中vs足立九中) |
先週末、中学野球の練習試合を見に、桐蔭学園中のグラウンドに行ってきました。中学野球部が使用するグラウンドは「第3グラウンド」と呼ばれる場所で、サッカー部と共有されています。高校野球部には、人工芝の立派なグラウンドがありますが、中学はサッカー用のグラウンドを練習にも試合にも使っているのです。 このグラウンドを訪れるのは、中学3年の5月以来、実に11年ぶりのことです。当時の野球部の先生と、桐蔭学園中の大川和正先生が親しい間柄にあり、桐蔭学園中とは毎年のように練習試合をしていました。桐蔭学園の施設、設備のすごさは、中学生のワタシにとってはかなりの衝撃でした。
この日の対戦カードは桐蔭学園中と足立九中。ともに、今年最初の練習試合だったようです。桐蔭学園中は言わずと知れた中学野球界の名門で、全日本少年軟式野球大会を2度制覇。今年の4月から法政大に進学する平野貴志や、03年度の慶応大の主将を務めた田中雄太らを輩出しています。 対する足立九中も、03年春の都大会優勝、夏の都大会ベスト4の強豪。夏の準決勝で全中準優勝になった修徳学園中に0−2で負けましたが、全国に行ける力を持つとも言われるほどのチームでした。公立中学ながら、毎年のようにレベルの高いチームを作ってきます。チームを率いる永田勇先生は、指導力に大変定評のある先生です。
練習試合ということもあり、試合形式は変則でした。5イニング×3試合で、結果から先に書くと、仲良く1勝1敗1分(�ゞ涌� 2−2 足立 ��桐蔭 4−0 足立 �6涌� 1−2 足立)。
第1試合には新チームならではというか、中学生ならではのシーンがありました。最終回の5回裏、1点を追う桐蔭中が内野ゴロで同点に追いつき、なおも二死満塁という場面。桐蔭中の打者が、捕手の右斜め前方3メートルくらいのところにフライを打ち上げました。飛んだ場所はファウルラインからわずかに内側ですが、バックスピンのかかった打球なので、見送ればファウルゾーンに転がっていく打球でした。しかし、「捕れる!」と思った足立九中の投手は、ボールめがけてダイブ! が、届かず、しかもボールはグラブに当たりファウルゾーンに転がっていきました。グラブが当たった地点はフェアゾーン。もちろん、この打球はフェアです。しかも、最終回に満塁でこのプレー。桐蔭中のサヨナラかぁ〜と思いながら見ていたら、何を思ったか、途中まで走っていた打者走者がホームベースに戻ってきたのです。ファウルゾーンに転がる打球を見て、「ファウル」と判断したんでしょう。 これに驚いたのが足立九中の選手たち。「え?」と一瞬戸惑ったものの、慌てず騒がず、一塁へ送球してアウト。2−2の引き分けで終了しました。
試合後の足立九中・永田勇先生のミーティング。「いまの何で飛びついたの? 捕れると思ったの?」とピッチャーに訊いていました。一方の桐蔭学園中の大川先生は、「何で走るのやめたの?」。 桐蔭学園中は、昨年の全日本大会の1回戦でもこんなことがありました。上本部中との試合は0−0のまま特別延長戦に入り、後攻の桐蔭学園中は二死満塁から四球を選び、サヨナラ勝ちを収め……と思いきや、打者がバッターボックスで喜ぶあまり、一塁へ走ることを忘れていたのです。これは、「走ることを放棄した」と思われ、アウトとなる可能性があります。が、選手はそんなことに気付かず……、ここでベンチから飛び出してきたのが大川先生です。「走れ!!」と大きな声で叫び、気付いた打者が一塁へ。若干、上本部中も抗議をしていたようですが、事なきをえました。 足立九中との試合が練習試合でなく、公式戦であれば、「走れ!!」と大川先生は叫んだことでしょう(笑)。
高校生以上の試合になれば、「当たり前」と思われている野球の基本的なルールが、中学生では通用しないときがあります。アウトカウントを勘違いしてるケースは、よく見かけます(高校野球でもありますが)。まだまだ試合経験を積んでいないこの時期は、特に多いのではないでしょうか。 修徳学園中は、前任の小田川先生(現在修徳高監督)のときから、部員にルールブックを暗記させるそうです。もちろん、現在の小野寺先生もやっています。「勝つ」ためには、こういった勉強も必要なんだなぁと、この日の最終回のプレーを見て実感したのでした。
ちなみに、練習試合をしていた「第3グラウンド」の隣には桐蔭学園高の硬式野球場があります。試合の合間に、チラチラと覗いたのはいうまでもありません。朝から夕方まで延々練習していました。最後はナイター練習に。しかし、いいグラウンドですね。ヘタな球場より、全然いいです。
話が逸れますが、桐蔭学園高の野球部は、強豪校には珍しく野球部の公式HPを持っており、オープン戦の日程も詳しく書かれています。隠したがる学校が多い中、大変ありがたいことです! 公式HPによれば、3月は花咲徳栄、習志野、花巻東、PL学園、前橋工、日大山形とのオープン戦が組まれています。顔ぶれを見るだけ、何かニヤけてきますね(笑)。PL学園が神奈川に来るなんて、これは見ないわけにはいきません!
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