みのるの「野球日記」
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2003年02月23日(日) 中学野球(3) 札幌から金沢へ

 今年、札幌東栄中は『金沢大会』に初めて参加する。
 顧問を務める和田先生は、川崎市の出身。川崎北高校で、巨人・河原純一を育てた加賀谷監督(現大沢高校)の下、3年間野球を学んだ。大学卒業後は、「どうしても中学生に野球を教えたい」と、都道府県問わず教職試験を受験。合格したのが札幌市だった。

 今年の1月はじめ、地元川崎へ帰っていた和田先生は東林中の練習を見学、修徳中との合同練習にも参加した。ビデオカメラで練習風景を熱心に撮影していた。疑問に思ったところがあると、修徳中・小野寺先生と佐相先生を捕まえ、質問をぶつけていた。
「本当は昨日帰る予定だったんですけど、佐相先生から合同練習があると聞いて、飛行機を1日遅らせたんですよ。東林中と修徳中。全中で実績を残している学校がどんな練習をするのか、勉強したかったんです」
 撮影したビデオは、札幌に戻って、子どもたちに見せるという。
「北海道で、熱心に中学野球を教えている先生は少ないんですよ。だから、周りを見ても、学ぶことができない。自分たちでやるしかないんです。でも、だからこそ、チャンスがあるんです。一生懸命教えれば、勝つことができる」 

 和田先生は、佐相先生と話す中で『金沢大会』の存在を知り、その場で「参加」の決意をした。札幌にいる限り、全国の強豪と対戦する機会はない。だから、『金沢大会』に参加し、強豪校にじかに触れ、野球を学ぶ。先生自身も、中学野球をリードする多くの指導者と話すことで、新たな指導の方向が見えてくる。

「金沢大会に参加する」。和田先生の意志は明確だったものの、学校に帰ってからが大変だったと聞く。保護者が、なかなか納得しなかった。「なぜ、中学生の部活で、わざわざ金沢まで行かなきゃいけないんだ」。もちろん、旅費を負担するのは保護者。当然といえば当然の言い分だ。金沢に行く意味を話し、何とか説得できたという。

 今年の全中は、北海道・岩見沢市で開催される。過去に北海道では札幌市で2度行われているが、岩見沢では初めてとなる。
 
 北海道は各地区大会を勝ち上がってきた代表18校が、8月はじめに全道大会を行い、全中への出場切符1枚を争う仕組みになっている(※今年は、例年通りであれば、開催地代表として岩見沢市の優勝チームと全道大会優勝チームが全中へ出場)。
 北海道の中学野球部の数は、平成13年度の中体連の集計によれば568校。これは東京の611校に次ぐ、全国2番目の多さである。例年、568校の中で、全中に出場できるのはわずかに1校。今年は開催地・岩見沢市との関係で、若干参加校が減るかもしれないが、それでも大変な数である。わずか、568分の1を目指すため、和田先生率いる札幌東栄中は、『石川大会』へ参加する。


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