sakuraの日記
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2004年09月26日(日) 映画祭

映画祭が開かれていて、その鑑賞券をもらったので、

最終日の今日、クロージングセレモニー付きのトリを飾る地元を舞台にした

新作映画を見に行った。

30分前に映画館に入ると、なんとか二人並んで座る席があった。

上映時間まで、みるみる人が増えて、満員、立ち見となっていった。

舞台挨拶があって、主演女優、男優、助演俳優達と、監督が並んだ。

映画の舞台挨拶というものを初めて見た。

主演女優も男優も年配の超ベテランだけど、とっても、素敵だし、

男優もダンディーだった。

若い人にはない、気品、風格というものがあって、あいさつにもその人柄が

滲み出ていて、また、作品に対する愛着が溢れていて、感激した。

もともと、頂いた鑑賞券を無駄にしては、申し訳ないと、

1週間の映画祭のとうとう最終日に、あまり期待しないで

見に行った映画だったけど、物静かな情緒のある、大人の愛の物語だった。

舞台は地元で、見慣れた風景がそこにはあった。

よく渡る橋。

よく通る道。

いつも眺めている風景。

いつもの散歩コース。

スクリーンの大画面に映される、それらの風景を見て、映画になっても、

素敵に見える、そんなところに私は住んでいるんだなぁ、と。

私の大好きな街だけど、ほんとに、いいところだなぁ〜と。

改めて嬉しくなった。

老夫婦の言葉には表さない、互いへの愛情。

言葉少ない演技なのに、伝わるもののある作品だった。

言葉に頼りすぎる昨今だけど、昔の人は、もっと寡黙にだけど、

心の中では深い思いを、饒舌に語りかけていたんだろうな。

私はちょっと、喋り過ぎかぁ〜〜(~_~;)


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