sakuraの日記
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2003年11月19日(水) ふとん屋さん

昔、私が生まれる前、家で商売をしていた名残で、何人かの出入り職人さんがいた。

ふとん屋さん、お茶屋さん、酒屋さん、植木屋さん、瓦屋さん。

私は知っている限りでは、こんなものかな。

ふとんは生地を選んで、作ってもらう。

学校の座席用の座布団まで、ふとん屋さんのおじさんに作ってもらっていた。

私の兄や姉の新婚用のふとんも、生まれてきた子ども達のふとんも

みな、おじさんの手作りのふとん。

私が使っているのももちろんそう。

私にも「sakuraちゃんのお嫁入りようのふとんもおっちゃんが作ったるからな。」

と言ってくれていたっけ。

そうなるものとばかり思っていたけど、私が結婚しないうちに、おじさんは

逝ってしまった。

後継者はいない。

息子さんはいるけど、いつも綿にまみれて仕事をするおじさんを見ていて、

ふとん屋さんの仕事を嫌がって、就職をしてしまったから。

うちにあるおふとんはみんなおじさんが作ったものばかりだ。

でも、もう、だんだん、ふとんが痛んできたけど、

これをいったいどうしようか?

もう、だれに直してもらったって、おじさんの作ってくれた

あのふかふかのおふとんの感触は戻ってこないんだなぁ。

私は、子どもの頃、早く大人になりたかったけど、

大人になるって、別れをたくさん経験する事なんだと・・・わかった。

つづく


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