sakuraの日記
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大学時代の看板教授が亡くなった事が新聞に出ていた。
思えば、I先生に習えるかも!とほのかな期待を持って入学したのだったが、
I先生に直接教えてもらえるのは、2番までの生徒だけ。
後は、卒業学年で、クラス授業があるだけだった。
本番に弱い私が、学年上位など狙えるわけも無く。
傍にいながらも、雲の上の先生だった。
小学生の時から、NHKの番組を欠かさず見て、ずっと憧れていた。
むろん、私の同級生たちも同じ思い出を持っているに違いない。
中3の頃、地元の文化センターで、公開講座が行われた時、勇んで行った。
その公開講座での、課題は私が既に学んだものだったので、尚更興味深いものに
なっていた。
ふいに、I先生は会場に向かって、「この課題を出来る人いますか?」と言った。
私は心臓が凍りつくように緊張して、手を挙げる事が出来なかった。
会場には数名の子どもたたちが手を挙げた。
私より、はるかに小さな子が指名を受け、舞台に上って、披露した。
これは、まったくのぶっつけだったのだが、その子はお世辞にも上手とは
言えなかった。
あの時、どうして、手を挙げる勇気が出さなかったのか。
今でも、後悔の念は尽きない。
もし、私があの壇上に上っていれば、私の人生すら、違うものになっていたのかも
しれない。
憧れの先生と身近に接するの事の出来た、最初で最後のチャンスだったのに・・・
肝心のところで、尻込みしてしまう、私の悪いところだ。
あぁ、でも、もう、I先生はもう、この世にはいない。
もう、記憶のだけ。そして、I先生の残してくれた、本とビデオとCD。
私は、もう、いくつ大切なものを失っただろう。
先生は私の事など、知らない。
私もI先生に知ってもらえる存在になりたかったなぁ〜
いつも、飄々としていて、飛ぶように歩く独特の歩き方。
いつも若くて、年なんてちっとも感じなかった。
4年次のクラス授業でも、情熱的な語り口に釘付けだった。
私だけが、I先生の質問に答えられた事、今でも私の大切な思い出です。
あの時、私だけが、先生と共有出来た、その事がとても嬉しかった。
I先生、今度会えた時は、私に教えてくれますか?
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