| 2002年01月05日(土) |
本「可愛らしさの匂い 光野桃」 |
光野桃さんをご存知でしょうか？
多くのファッション誌の編集の仕事が本職ですが
ご主人のお仕事の関係でイタリアに長く暮らしていたので
その時に学んだたくさんのことを活かした光野流のスタイルに
たくさんのファンがいて、私もその一人です。
今までにも何冊か彼女の本を読みました。
ファッションからインテリア、生き方に至るまで
とても洗練され、真の美学を教えてくれる彼女の作品。
私より１０歳以上年上なので、そのぶんまだ、今の私には
わからない大人の意見も多々ありますが、１０年後にはきっと
役立つと思っています。
そんな彼女の短い作品をセレクトしたものが新潮文庫から
出版されました。
昨日それを読み終わったのですが、読んでいて何度もドキッとしました。
言うのはタダなのであえて言いますが、私がもう１つのエンピツ
「空色の明日」に過去に書いていることと全く同じことが
たくさん書かれていたのです。
（こういうのを一般にパクリとか言われるんでしょうが、私は
この本を読むのは初めてです、念の為）
「火を扱える人」についてとか「可愛らしさが何より愛してやまない
要素のひとつだ」とか・・・。
「空色の明日」を読みつづけてくださっている方が読めば
ニヤリとしてしまうところがたくさんあるでしょう。
とにかく光野さんの作品を初めて読んだ時から私はなんとなく
彼女の中の「やわらかさを忘れない生き方」にとても同じ思いを感じました。
確かに彼女は私なんかよりずっと強くてその信念を貫く努力を
怠らない人だし、実際にずっと私より甘い香りを持っていると思います。
名前からしても「光野 桃」ってなんてスウィートな美しい名前でしょう。
どこにもカ行が入っていない柔らかな名前。
そんな彼女の今回の作品「可愛らしさの匂い」は、女性の魅力の素と
男性の魅力の素をぎっしり詰めたバイブルのような作品です。
だから男性にも是非読んでいただきたい。
第�犠呂婆姪櫃砲覆辰燭藺茘蕎呂�らスタートしていただけば
直接男性の魅力について読めるはずです。
正直、彼女の描く理想の女性像、男性像はハイクオリティです。
でもそういう人が存在するということを知ることは大切なことだと思います。
彼女の描く紳士・淑女はナチュラルです。
だからこそ紳士・淑女なのです。
着飾るばかりの女性や、付き合った女性の数ばかり自慢する男性に
ぜひ読んでいただきたい本です。
| 