| 2001年12月06日(木) |
映画監督「アンドレイ タルコフスキー」 |
私がこのアンドレイ タルコフスキーの映画を初めて見たのは 確か中学生くらいの頃です。 まだミニシアターがそんなに盛んじゃなかった時代で やっとインディーズの映画が注目されだした頃。 テレビの深夜映画が急激に面白くなり始めて、よく夜更かしして テレビの前に布団を敷いて寝ながらみていました。
そんなある日タルコフスキーの「ノスタルジア」に出会いました。 今思えばたぶんタルコフスキーが亡くなった追悼放送だったのだと思います。
ストーリー性の少ないほんとうに退屈な映画でした。 セリフも何を言ってるかよくわからなかったし、途中で何度も 眠ってしまってまた目覚めてもあんまり風景は変わっていなかった そんな記憶です。
だけどそれから私の夢の中によく彼の映画のような風景が 登場するようになりました。 彼の映画の世界は独特です。 雨が多くて、土と水と草の匂いでむせかえりそうなほどの風景です。 人が少なくて、ただ広い広い地面がひろがっています。 あの世界は他のどの監督でも見た事のない彼特有の世界観です。 画面はいつも緑がかっていて、なんとなくモネの絵画のようです。 実際彼は画家をめざしていたそうです。
あれからいくつかの作品を見ましたがやっぱり全然面白いわけではなく でも、ただただその風景に見とれてしまいます。 都会育ちの私には決して懐かしい風景ではないけれど、 画面から匂いの感じ取れるそんな映画です。
昨晩、夜中にNHKで彼の特集がありました。 私が「わからない」と思いながら見ていたものはやっぱりそういう 見方でよかったみたいです。 ただただ、その匂いを嗅ぎ取りながらみればよいようです。 そんな映画をひとつ知っていることがなんとなく心の余裕のような気がします。
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