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大罪の日 - 2005年08月04日(木)

*一生忘れてはいけない日。



この日は決して私が忘れてはいけない日。
私はとても大切な人との子を中絶しました。
私の母にも父にも、相手の母にも父にも知らせず、二人でお金を出し合って決めました。
とても苦しくて悲しかった…なんて書いても嘘っぽいけれども、本当にそう思っていた。
これを書いているのは、ずっと後の事だけれども今でもこの日の事は忘れられない。忘れない。絶対忘れてはいけない。
私の身体には大切な子を降ろした傷が永遠に残りました。
まだ人の形もしていない小さな小さな子は、私の手で死んでしまいました。
だから。だけど、絶対絶対忘れない。
私は幸せな結婚をして、また子供を身ごもっても、きっとこの日の事を思い出す。
どんなに謝っても許されない。アノ子に呪われても致し方ないと思う。その為に死んでしまっても良いのだと思う。
ごめんなさい。ごめんなさい。

本当はこの日あった事を全部書いていきたいのだけど、もう二年も前の話で正確に書くこともままならなくなってしまいました。
だから箇条書きに…
後に「塔」と私が呼ぶ「大切な人」、お腹の赤ちゃんのお父さんと共に産婦人科に行く。
私の順番がきて、前の日に穴に入れたものを出してから手術台の上に寝転び麻酔を打つ。
麻酔をしてからすぐに意識が飛んだけれど、とても痛かったのを覚えている。
手術が終わって意識が朦朧としている時にベットに移動して、しばらく眠る。
私が眠っている間、塔はどこかに出かけたらしく、私が起きてからすぐには出迎えてくれなかった。
病院の前をふらふら歩いていると塔が迎えに来てくれる。
塔の車で帰る途中何か飲み物を買ってもらうが、麻酔の影響で戻してしまう。
それから塔の家で横になって寝た。
…覚えているのはそんな断片的なことばかり。
本当はもっと早くに書けたら良かったのに…
世間体や自尊心等のちっぽけなものを気にして書けなかった。そんな自分が恥ずかしい。


本当に忘れてはいけない事なのに。


この事は、私が墓に入るまで、本当の父と母には黙っていようと思う。
絶対口が裂けても言わない。
永遠に嘘を通していこうと思う。
嘘だけれども、父と母には「良い子だった」と言って逝って欲しいから。


だから


色んな人に

ごめんなさい。

生んであげれなくて、ごめんなさい。

悪い娘で、ごめんなさい。

嘘をついて、ごめんなさい。

ごめんなさい。

ごめんなさい。

ごめんなさい。


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