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秩序と混沌。 目次。|過去。|未来。
久しぶりに、廊下でばったり某男性に逢った。 仕事の話をしながら一緒に歩き、彼が自販機で立ち止まり、 私は共に居る理由が無くなり、彼には逃げ場が無くなり、 周囲には人が居ないのを機に、 尋ねた。 「あと1か月でお誕生日ですよね?」 「うん」 「甘いものと酒、どっちがいいですか?」 「・・・・・・・」 かなりの無言。 しかしお前に逃げ場はないし、誰の助けも入らない。 さあ答えろ ←鬼 「酒」 「どの辺がいいですか? 日本酒とかビールとかワインとか色々」 「気、使わなくていいですよ?」 「いやいや」 「いやほんとに」 「いやいや」 都合のいい時だけ空気読めません。 答えるまでアタシ去らないわよ ←痛絶 「日本酒は駄目、それ以外なら」 「はーい」 ◆ うちに帰って、母ちゃんに愚痴る。 「ひどいんだよーなかなか答えないのー」 「あんたそりゃ構って欲しくないんだよ」 そうなの? ←アイタタタ ◆ だけどね。 あたし見逃してないのよ。 自販機のほう向いて アタシから顔背けてたつもりかもしれないけどね。 アタシが居たの、貴方の横よ? 長きに渡る無言の終わり、 貴方笑顔になったよね? 我慢しきれなくなったかの如く。 ◆ その数時間後、今度は衆人環視気味のもと、 彼と仕事の話をしたのだけれど。 何で今日はそんなに真っ直ぐあたしの目を見るんだ? こっちが質問の答えに困って間が空いても 何でそんなにじーっと見てるんだ? いつもは滅多に目を合わせないくせに。 負けたのは私。 何考えてんだか読めず、目を逸らしました。 悔しいような、そうでもないような。
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