加藤のメモ的日記
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2023年11月25日(土) 介護で泣かないための10か条 ➊

初めの一歩を間違えない

厚生労働省によれば、65歳以上の要介護・要支援認定者数は約698万人(2022年7月時点)にものぼる。これはおよそ20年前の役3倍。介護はだれしも避けて通ることのできない国民的な難題だ。今回は、「介護をする人」も「される人」も読んで押さえておいてほしい重要なポイントを紹介していく。

まず、「これから始める」という人は、最初に何をすべきか。「最初に公民館や役所、役所の出張所に行って、➊自治体ごとに作成している介護保健福祉に関する小冊子をもらってください。介護に関するサービスについて、わかりやすく書いてあります。それを読んだら公的な相談窓口である❷地域包括支援センターに相談に行きましょう。専門家が相談に乗ってくれるだけでなく、要介護認定の申請手続きの代行もしてくれます」(ファイナンシャルプランナー・黒田奈恵子氏)

同センターが近くにない、行く時間がないという人はどうするか?「知らない人が多いのですが、❸地域包括支援センターは電話でも相談可能です。必要に応じて担当者が自宅を訪ねてきてくれる場合があります」(ケアマネージャーの渡辺氏)また、同センターを訪ねると❹介護者の会・家族会の開催情報が必ず掲示されている。これに参加するのもお勧めだ。

「そこで介護に関する地域の情報を集めることができます。特にこれからケアマネージャー選ぶ際、地元の口コミは役に立ちます。家族や本人の意向を聞かない、自分が所属する法人のデイサービスを強く勧めてくるといったケアマネージャーは避けたほうがいいです」(NPO法人グレースケア機構代表・柳本氏)

悔悟に関して、入院先の担当医に相談しても有益な情報はまず得られない。すべきことは他にある。前出の黒田氏が言う。「入院すると病院は❺入院診療計画書を出してくれます。これをよくチェックしてください。入院期間やどんな治療をするのか、リハビリが必要かどうか、寝たきりになることがあるのかなど重要な情報が書いてあります。退院時に症状がどの程度回復するのかは看護師さんか病院のソーシャルワーカーに相談する党いいでしょう」

退院時に準備する

あとは➏本人が退院するまでに、自宅の態勢を整えることが大切だ。「帰宅した本人と相談しながらだとなかなか進みません。とにかく介護しやすいようにベッドで周りを片付けて、家が二階建ての場合は本人が一階で暮らせるようにする。できれば介護の対象者の部屋は外部の人が入りやすいように玄関近くにしてください。自分たちの生活空間にヘルパーさんなどが出入りするとストレスになります」(黒田氏)

手すりの取り付けや段差の解消、扉やドアノブの取り換えが必要な場合は、前述した地域包括支援センターじ相談しましょう。要介護度に関係なく❼事前申請すれば介護保険から住宅改修費が上限18万円まで支給される。「親が要介護認定をどうしても受けたくないと言い張る場合は、❽自治体が行う介護予防・日常生活支援総合事業(総合事業)を利用するという方法もあります。

役所の担当相談窓口に相談し、必要だと認定されれば、ホームヘルプサービスやデイサービスなどが受けられます「(黒田氏)介護は初動が肝心。すぐに動きだそう。


『週刊現代』11.12  P156


加藤  |MAIL