加藤のメモ的日記
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2023年11月20日(月) 介護で泣かないための61カ条 ❷

自分だけ追い詰められないために
口先だけの兄弟の処理法

どんなに仲が良い兄弟姉妹でも、親の介護が始まると、険悪な関係になりがちだ。都内に住む土井勝也さん(仮名・68歳)はため息をつきながら、こう語る。「同居している母親(91歳)が脳梗塞で倒れて、要介護になりました。ところが関西や東北に住む姉と弟は、長男の私に介護を任せっきりなんです。相談しても『全部任せる』と何も協力してくれないクセに、『施設に入れたら母さんが可哀そう』と無責任なことばかり言う」

土井さんは姉や弟と電話するたびに怒鳴り合いの喧嘩をしているという。兄弟が「遠方に住んでいるから手伝えない」と言うのなら、できることをやってもらう。例えば、介護に口出ししてくるなら➒電話やオンラインでのケアマネージャーとの話し合いや、定期的に親に電話をかけて機嫌をとる役割を任せる。あるいは資産がどれくらいあるかなど❿同居していると聞きにくいことを親に確認する役割を担当させる。

もし⓫それも断るなら「介護のやり方に文句は言わないでほしい」とはっきり告げればいい。「直接介護にかかわっていないのに、上から目線で『こうすべきだ』と注文してくる人の意見は机上の空論ですから、無視するのが一番です」(ベテランケアマネージャー)

介護の苦労は当事者にしかわからない。埼玉県に住む高梨さん(仮名・62歳)はこう話す。「私は3人兄弟の末弟で、車椅子で暮らしている90代の母親と同居しています。ある時兄二人を説得して、長男には一泊二日だけ母を預かってもらい、次兄には私の自宅に一泊して、介護の様子を見守ってもらいました

⓬一緒に過ごしたことで介護の大変さを実感したんでしょう。その後兄たちはずいぶん協力的になりましたよ」⓭


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