加藤のメモ的日記
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2023年03月05日(日) ロシアは即時撤退せよ

国連総会が決議
ロシアのウクライナ侵略開始から1年を機に、2月22日〜23日まで国連総会緊急特別会合が開かれ、包括的・公正・永続的和平のための外交努力・ロシアのウクライナからの即時・完全・無条件撤退などを求める決議案を国連加盟国193か国のうち、約4分の141か国の賛成で採択した。

開戦後に国連総会決議に基づいて設置された同特別会合の決議は今回で6回目。反対は7(ベラルーシ、北朝鮮、エリトリア、マリ、ニカラグア、ロシア、シリア)棄権32か国(中国、インド、南アフリカ等)だった。会合では多くの国が各国の主権と領土保全の尊重、武力行使を掲げる国連憲章に違反しているロシアを非難した。「国連憲章を守れ」の声が相次いだ。ベラルーシは「ロシアの侵略」「ロシアの即時撤退」の文言を削る2本の修正案を出したが、賛成10か国強で否決された。

戦争で犠牲となったウクライナ民間人は8000人以上で兵士は13.000人。ロシアの兵士・民間軍事会社要員約20万人が死傷したと推定されている。1年間で国外に避難したウクライナ人は1880万人。今も800万人が難民となっている。両国が穀物、エネルギー資源の大輸出国のため戦争は世界経済に深刻な影響を及ぼしている。

ウクライナのゼレンスキー大統領は2月24日「ウクライナは3日間で倒れると思われたが1年間戦ってきた。勝利は不可能だ」と述べた。バイデン米大統領は2月20日ウクライナを電撃訪問し、21日にはポーランドで「もしロシアがウクライナ侵略をやめれば戦争は終わる。もしロシアがウクライナに対する自衛をやめればウクライナが終わる」と演説し、ウクライナ支援継続を表明した。

一方でプーチン:ロシア大統領は2月21日の演説で、侵略を正当化し、核兵器市王の威嚇を繰り返した。プーチンはウクライナの独立を否定し、「ネオナチ体制」打倒を表明した。「西側がウクライナに供与する兵器の射程が伸びれば、ロシアの攻撃範囲は広がる」と脅した。「祖国に命をささげる人」を育てるには「戦争という学校」以上のものはないとも強調した。帝国主義、軍国主義丸出しの暴言を連発した。

中国は2月24日、ロシアの即時撤退を求めずに和平交渉再開を提起した文書を発表した。米国は中国がロシア軍事援助に踏み切る可能性を警告した。中国側は否定している。戦争1周年を機に、ロシアの侵略を非難し、和平実現を目指す運動が内外で広がっている。


『週刊赤日』1.8.8


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