加藤のメモ的日記
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2023年02月27日(月) 水道100年の歩み

福岡市の水道事業が、今年3月1日に創設100周年を迎えます。市民の暮らしを支えてきた水道の歴史と、これからの市の取り組みを紹介します。

市内に一級河川がなく、水資源に恵まれない福岡市は、水の安定供給のため、ダムの建設や筑後川からの導水、海水の淡水化など、さまざまな取り組みを行ってきました。

福岡市水道事業の始まり

水道水が供給されるようになるまで、市民の生活用水には主に井戸水が使用されていました。しかし、井戸水の多くに塩分や鉄分が含まれ、水質には恵まれていませんでした。明治以降、人口の増加と生活の近代化によって水不足と水質低下が深刻化します。コレラや赤痢なども流行し、衛生面からも水道の創設が望まれました。

●ダムと浄水場の完成
市政が施行された明治22年(1889)、市は英国人技師を招き上水道計画を立てますが実現には至らず、明治35年に再び上水道設備計画が本格化します。そして大正12年(1923)3月1日に曲淵ダムと平尾浄水場が完成し、ついに水道水の供給が始まりました。

曲淵ダムは。現在も市の水源の一つとして活躍しています。平尾浄水場は昭和51年(1976)にその役割を終え、跡地は現在、市植物園として市民の憩いの場となっています。また、その名前は平尾浄水町や浄水通りの名称の由来となりました。

市を襲った2度の大渇水
戦後、隣接町村との合併や、都市化が進むにつれÞ人口が増加し、水の需要はますます増えていきます。給水人口に水資源開発が追い付かず、しばしば断水騒ぎが




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