加藤のメモ的日記
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2022年04月14日(木) これで腎臓はどんどん強化される

腎臓病になりやすいのはどんな人か 発症の三大原因

慢性腎臓病は腎臓疾患の総称で、さまざまな病気や生活習慣が原因になり、腎不全(腎臓機能が低下し、もしくは喪失した状態)に陥ることをいいます。主な原因は、血糖値と血圧が高い人だ。「腎不全の三大原因といわれるのが『糖尿性腎症』『腎硬化症』『慢性系球体腎炎』です。最近は腎硬化症が増えています」

合併症も怖い

慢性腎臓病が進行すると『腎性貧血や』体内のカルシウムが不足して骨が弱くなる『腎性骨異栄養症』といった合併症が現れる。さらに、「腎臓の働きが通常の10%を切る段階になった人は、『尿毒症』を呈することが多い。(川村氏)老廃物が体内に溜まり全身に症状が出る。

腎盂炎で死に至ることも

細菌に感染して腎臓が炎症をお起こす病気は、「腎盂炎」や「腎盂腎炎」と呼ばれる。「女性に多い病気で、細菌が尿道から膀胱内に侵入して膀胱炎になり、尿管を逆行して腎臓に感染が及ぶケースが多い。男性は前立腺肥大症などによって膀胱に感染した細菌が腎臓に達し、炎症を起こすことがあります」(川村氏)

腎臓病は大病につながる

心筋梗塞や認知症に
慢性腎臓病が進行すると、他の大病を招くことも珍しくない。川村氏によると「脳卒中、心筋梗塞、心不全といった心血管病につながりやすいのです。アメリカのある調査では、腎機能がかなり低下している人は、心血管病の発症リスクが最大3.4倍に高まったと報告されています。九州大学大学院が行った慢性腎臓病大規模調査でも、同様の結果が出ています」

また慢性腎臓病が、認知症のリスクを高めるとのデータもある。スウエーデンの研究所の調査研究によれば認知症発症の約10%が慢性腎臓病に起因しているというのだ。慢性腎臓病を引き起こす糖尿病、高血圧症、脂質異常症などは、心血管病や認知症の原因でもある。腎臓病になれば心血管病や認知症の発症リスクも当然高まってくる。

猫も慢性腎臓病にかかりやすい

腎臓病は猫の死因の上位に挙がる。グラース猫の病院総括院長・小林豊一氏に聞いた。「猫の腎臓の基本構造は、人や犬と同じです。しかし犬に比べて、猫は慢性腎臓病の発症リスクが圧倒的に高いのです。猫の先祖(リビヤヤマネコは砂漠に生息し、少ない水分でも生きていけるように腎臓を酷使しました。それが猫にも受け継がれていると考えられています。

加えて、ネフロンの数が猫は少ない。人は約100万個、犬は約60万個であるのに対して、猫は約20万個です。それでいて腎増への負担が大きいのですから、ネフロンがより一層ダメージを受け、慢性腎臓病になりやすいのだと私は考えています」

腎機能の衰えは「猫も人と同じように、尿に現れ、多尿になる」(小林氏)という。


加藤  |MAIL