加藤のメモ的日記
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2019年01月01日(火) 2018 墓碑銘

●西城秀樹

スターのオーラを感じた瞬間
私が16歳でデビューしたとき、秀樹さんは事務所の先輩ですでに大スターでした。彼のコンサートの前座を務めた際に舞台袖から歌う姿を見ていましたが、あんなに踊って歌っても息が乱れることがなく輝いているんです。これがスターなのか、と感じました。 

初めてきちんとお話しできたのは、私のデビューから約10年後、事務所からそれぞれ独立したころ。偶然、大阪帰りの新幹線で一緒になり、仕事やプライベートのことなどを話しました。「お互いじっくり話ができる年齢になったんだね」と笑う顔が今も心に残っています。(岩崎宏美)

命日 5月16日 享年 63

●大杉漣 おおすぎ・れん

奥行きの深さに驚かされた
思い返すと、漣さんとはたくさんのご縁がありました。私の映画デビュー作『ガキ帝国』でもご一緒したんです。不思議と節目で関わることが多かった気がします。

共演した映画のロケで四国を訪れた際に「今夜、故郷の徳島でご飯を食べるんだけど、一緒にどう?」と誘われたときのこと。ライブハウスで地元の友人たちに請われるまま、即興でフォークソングを披露してくれて。私の知る現場での顔つきとは違う漣さんがそこにいて、感銘を受けました。人としての奥行きが深く、いろいろな顔を持っている。それが漣さんです。(国村隼人)

命日 2月21日 享年 66

●星野仙一
 
誰よりも一勝にこだわり続けた
「このチームはお前のチームなんだから、お前が思うようにバッテリーをまとめていけ」2013年のシーズン途中、星野監督にかけられたこの言葉が今も忘れられません。ほめられたことは数えるほどしかなかったけれど、厳しさの中に深い愛情が確かにありました。

「明日は絶対に勝て」一勝への執念を燃やし、選手を引っ張っていく姿があれだけ似合う方もいない。今度は星野監督の教えを受けた僕たちが、後輩たちを引っ張っていきたいですね。(嶋基宏)

監督として中日、阪神、楽天でリーグ制覇を達成。「闘将」の愛称で親しまれた。

命日 1月4日 享年70

●輪島宏

横綱ならではの豪快さがあった
付き合いが始まったのは、テレビ番組で意気投合してから。当時、輪島さ大横綱。僕もチャンピオンで防衛戦などがあり、お互い忙しい身。でも彼は煩雑に食事に誘ってくれて、僕が減量中でも「食べないと試合にならないから」としきりに食べさせようとしてくるんです。(笑)あの豪快さがあるから、強い横綱なんだなと実感しました。

最後に聞いた肉声は「声が出しにくくなったんだよ」という言葉。昔の儘の人懐っこい笑顔が、今でも浮かんでくるようです。

命日 10月8日 享年70

わじま・ひろし/第54代横綱。14回の幕内優勝を誇り、1970年代に北の湖と共に「輪湖時代」を築いた。


『週刊現代』12.29









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