加藤のメモ的日記
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2015年07月24日(金) 不食で大丈夫なの?

榎木孝明は30日間「不食」で大丈夫なの?

「よく餓死しななかったですね。体調は大丈夫なんですか?と皆さん心配してくださるんですが、いたって健康ですよ。医師の指導のもと病院で3日おきに検査もしていましたが、とくに異常は見当たりませんでした」笑顔でこう語るのは、30日間何も食べずに水だけ飲んで過ごしたことを公表した、俳優の榎木孝明(59歳)だ、

「不食」―食べずに生きる。果たしてそんなことが本当に可能なのか。榎木が続ける。「不食を始めて1週間目くらいで血糖値が下がったので、ブドウ糖を固めた飴と塩飴を1日に2〜3個舐めましたが、それだけです。食べなくてもいいと意識してしたので、空腹感もなかったですね」普通、食事を摂らないとめまいや立ちくらみを起こすこともあるが、榎木は不食を始めてから逆に体調が良くなったという。医学的断食療法を実施する笹田慎吾医学博士が解説する。

「医学的管理が必要ですが『不食』によって、減量や減塩の効果が得られ、高血圧などの病状が改善します。さらに体内に蓄えられた糖質や脂肪を分解してエネルギーに変えることで自律神経と内分泌ホルモンが活発に活動し、体全体が活性化する効果もあるでしょう」一方で、化学療法研究所付属病院の小中副医院長は「不食」についてこう警笛を鳴らす。

「普通の人が真似をするのは大変危険です。年を取ると細胞の再生能力が弱まり、老化が始まる。それを食い止めるには食べて栄養を摂ることが必要です。とりわけ高齢者は、肉などタンパク質が豊富な食材をきちんと食べたほうが健康に良い。また認知症予防のためにも糖分は適度に摂るべきです」榎木はいいことずくめだったと言うが、あまり軽い気持ちでは始めないほうが良さそうだ。



『週刊現代』7.11


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