加藤のメモ的日記
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の-ベル賞受賞者、フランシス・クリックは、「進化した存在がDNAをバクテリアに組み入れて宇宙に撒いた。そしてバクテリアがどこかの惑星に根付き知性を持った生物に進化するまでじっと待つ、その40億年後の姿が我々だ」と仮説をたてました。現在では、DNAが完全に無限の、大容量の驚異的な記憶装置として使用できることがわかっています。最新技術として実用化に向けて研究されています。クリックはDNAの二重らせん構造を発見した功績によりノーベル賞を受賞しました。
いくつかの理論がありました。初期の地球は45億年前に誕生したのだと。いかなる生命も存在しない冷却の過程を経て、地球が誕生してちょうど6億年後の39億年前にはすでに生命が登場していました。科学の大部分は、じっくり考えずにただこれをくり返すだけです。それが正統派の主な視点です。理論だけです。
事実など誰も知らないのですから、その理論を、たいていの科学者はまくし立てます。彼らは、中にいろいろな化合物の入った「原始のスープ」のようなものがあると主張するでしょう。それらが互いにばったり出会い、DNAの分子を作ったのだと。これは私にとって、信じられないおとぎ話です。髭を生やした神様とかいうものによって「地球は7日間で作られた」という旧約聖書の幻想よりも、とんでもない話です。偶然起こったというのは、とんでもない幻想かもしれません。
実際、天文学者のフレッド・ホイル卿(宇宙物理学者)は、「DNA分子はこの惑星で進化したのではない」というクリックの意見を支持し、DNA分子が偶然発生する確率は「がらくた置き場の上を竜巻が通過し、その中の物質からボーイング747が組み立てられるのと同じくらいだ」と述べています。偶然に起こったとは信じられないというのです。
DNAはそれ自身で繁殖する、密にコード化された生殖分子を扱っています。それはあるコードと一致してタンパク質を作り出すアミノ酸と交わります。このDNA分子の出現のメカニズムを単なる偶然の奇跡とみなすのは不可能です。これこそタンパク質との関係で偶然起こりえたのだとする信念に真っ向から対立するものです。クリック博士も、それが偶然起こり得たとは信じていませんでした。彼は無神論者で、霊的な解釈では考えませんでした。他に何かあると思いました。
クリックがのちに言い始めたことを考えてみましょう。彼は地球上でこの分子が進化したと信じることができなかったのです。クリックは霊的なものを信じていなかったので、それに代わる理論を提案しました。初期の地球では分子が進化するのに適した状態ではなく、この宇宙のどこか遠くに、DNA分子が偶然進化できるような惑星があったのではないかという仮説を立てたのです。でもこれは真相を知りたいとは思っていなくて、問題を解決するための仮説にすぎません。
問題とは、DNA分子のような複雑なものがどうやって地球に着いたかということです。何十億年以上も前、遠い惑星で、知的感覚を持った生物が進化したのだと示唆しました。私たち人類のような姿はしていなかったかもしれませんが、DNAにもとづき知性を持っていました。非常に知的でした。
もちろん仮説ですが、クリックによると技術的には現代の私たちよりも進歩していて、さらに、その惑星の特定な場所でこれらの知的な存在は、自分たちが全滅の危機に直面していると悟っていたことも暗示しています。おそらくその惑星近くで超新星が爆発しようとしていたのでしょう。彼らはそのために死ぬのです。数百年のうちに消えてしまう。彼らの惑星は破壊され、完全に消え去るのです。他の星は遠すぎて、自分たちの体を丸ごと送ることはできませんでした。
クリックが提示したことは、地球上の私たちも同じ状況にあったとしたら、おそらく同じことをやっていたのではないでしょうか。彼らはある方法で、生命の本質を何とかして保存しようと思いました。生命の本質とは、DNAと呼ばれる神秘的な分子です。バクテリアにも、高等動物にも見られます。彼らはDNAをバクテリアの中に組み換えると、バクテリアを冷凍して、ロケットとか宇宙船に詰め込み、宇宙のあらゆる方向に打ち上げました。いつか、この輸送船の一つが進化に適した段階にある惑星に到着したら、積み荷の中のバクテリアが溢れだし、その惑星の環境をうまく利用して、たちまち増えていくことを願いながら。
彼らは願い通りに運べば、長い時間をかけて再び進化し、知的生命体となることがわかっていました。このようにして、生命は保存されたのです。DNA分子は地球に到着したころにはすでに完全に形ができていて、知的な存在によって送られたものだということを、クリックはこのように説明しています。生命の起源を地球外とするこの考えは、「パンスペルミア説」(宇宙墦種説)と呼ばれます。
しかし、本当に重要なのは二つのことだと思います。一つめは「DNA分子はこの惑星で偶然に発展したのではない」とノーベル賞受賞者が確認していること。二つ目は「地球にDNAを送った生命体が予想した、何十億年という長い期間をかけて完全な知的生命体になる」という概念です。その生命体は、たまたま私たち人間になりました。もし、この仮説が正しいとしても、クリックさえも次のような可能性を想像していなかったでしょう。それは冷凍したバクテリアを、宇宙船で宇宙の彼方に送り出すことができる技術があれば、どんな状況でも利用できるようにバクテリアのゲノムに遺伝子操作を加えることです。さらにそのゲノムに何らかの情報を植え付けることなどです。
『人類の発祥、神々の叡知、文明の創造』
グラハム・ハンコック エハン・デラヴィ
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