加藤のメモ的日記
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耐用年数をとうに過ぎ、爆発寸前の玄海原発 原因不明の急激な劣化で爆発が起こる
原発の寿命は40年とされ、30年を過ぎれは順次廃炉にしていくのが国際常識だ。だが、国内には、敦賀(あつが)原発1号機の42年を筆頭に、運転年数が30年を超える原発が19機も存在する。運転年数に比例して危険度が高まることは言うまでもない。だが、金属材料学を専門とする井野東大名誉教授は、最も危険な原発は、‘75年稼働の、玄海原発1号機(佐賀県)だと指摘する。 「今、玄海原発1号機は、地震などなくとも、単なる温度変化でも圧力容器が破断してしまう、ガラスのように脆い状態にあります。
圧力容器の状態を表す数値の一つに、脆性遷移温度(ぜいせいせんい)がある。遷移温度は中性子による劣化で年々上昇するため、これが高ければ高い程脆いことになる。原発では、圧力容器内に入れてある試験片を取り出し、その遷移温度を計測している。井野名誉教授が続ける。
「通常、健全とされる遷移温度は50度までですが、玄海原発1号機は、倍近い98度もあり、非常に脆弱な状態です。もし冷却系にトラブルあり、急激に温度が変われば、終わりです。圧力容器の鋼鉄に不純物が多いのは間違いないのですが、それにしてもここまでの劣化は想定外。原因が特定できていないので、余計に恐ろしい。いつ爆発してもおかしくない状態です」
ちなみに2番目に脆性遷移温度が高いのは、高浜原発1号機の95度で運転年数は37年。以下、美浜原発2号機86度、40年。美浜原発1号機81度、41年。大飯原発2号機70度、32年と、続く。玄海原発1号機の数値だけが際立って高いわけではないことがわかる。しかし、原子力安全・保安院は、そうした指摘を受けて行なった検討会で、渦中の玄海原発1号機を「十分健全であることを確認した」とする報告書を7月27日に正式にまとめている。九州電力は玄海原発再稼働に突き進む。
『週刊現代』9/22
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