加藤のメモ的日記
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呼吸とは胸空を拡大・収縮させながら炭酸ガス交換を行なうことです。胸空が拡大・収縮するとそれに伴って肋骨が上下します。これは同時に横隔膜を収縮・弛緩させながら肺で呼吸運動をすることでもあります。これらのことを同時にしながら肺で行われるガス交換の目的は、空気中の新鮮な酸素を血液に取り入れて、不要な炭酸ガスを体外に排出することにあります。
日常私たちはこうしたことを、まったく意識せずに行っています。これは無意識呼吸といい、延髄で反射的に行なっています。肺の内部の神経の反射が延髄に伝わり、呼吸運動が行われるのです。私たちが睡眠中など、意識のない状態でも呼吸をすることができるのはこのためなのです。この通常行なっている無意識呼吸を、意識的に変えることもできます。深呼吸がよい例ですが、自分ではっきりと意識することによって、呼吸を浅くしたり深くしたりすることが可能です。これを意識呼吸と言います。
人間の体は、自分の意識によって動きを変えることのできない自律神経の支配下にあるものと、意思によって動きを抑制できる神経の支配下にあるものとに区別することができます。たとえば、心臓はどんなに強い意志で止めようと思っても止まることがない反面、手足が勝手に動いて困るということもないというようにです。ところが、呼吸だけは意思によってコントロールすることもできれば、無意識でただ反射にまかせて行うこともできるのです。
瞑想呼吸法は全身の血行を劇的に改善する
瞑想呼吸法を行なうと様々な素晴らしい効果が表れますが、生理面でまず最初にあげられるのが血液循環がとても良くなることでしょう。人間の体の重さのだいたい13分の1は血液です。その半分は腹部に集中しています。だから腹を刺されたらまず助かりません。この呼吸法では下腹部に位置する丹田を強くへこませるので、下腹部にある血液を心臓にスムーズに戻す働きが高められます。
心臓に戻された静脈の血液は心臓で浄化され、今度は動脈を通して手足の末端まで流れて行くため、血液循環がよくなります。女性に多い冷え性も、ほとんどがこの血行不良が原因で起こっています。女性は腹部の血行が悪い方が多いため、どうしても末端まで血液がスムーズに流れにくくなって冷え症になるのです。
無意識呼吸だけでも血液は自動的に循環するのですが、体にこりがあったり、そのほか内臓に問題があったりすると体の隅々までスムーズに循環しにくくなります。ところが意識的におなかをへこませることによって腹部に滞っていた血液は一気に心臓に戻され、その後浄化された血液が全身に行き渡りますので、血行だけでなく代謝まで良くなるのです。
では浅い呼吸をしているとどうなるのでしょうか。まず、血液が酸性に傾いていきます。健康な人の血液は弱アルカリ性ですが、疲れたり極端に睡眠が不足すると、血液は酸性に傾いていきます。また呼吸が浅いと記憶力が減退します。脳は体の中でも他の体の部分よりも多量の酸素が必要とされるところなので、酸欠を招くと思いがけないトラブルが起きてきます。ですから呼吸が浅いと記憶力や集中力が低下してしまうのです。
年を取ると記憶力が悪くなるといいますが、それは年をとったためではなく、姿勢が前かがみになり呼吸が浅くなった結果、全身の血行が悪くなったのが原因で、脳に新鮮な血液が行かなくなったためなのです。実際に呼吸法を行なっていただきますと、運動をしたわけでもないのに徐々に体温が上がり、汗が出るようになるのを感じます。
「呼吸を変えれば未来が開く」
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