吉本ばななは切なくなる。 ふと立ち止まったときに感じるような切なさ。 なんてことないはずなのに、 動き出すのが大変になる感覚。
戻らないものはたくさんあって、 それでもどうにか感じたいと思う願い。 そんな境目で揺れている人を なんでそんなに望むか不思議、でもなく その不安定さを肯定するでもなく ただそのままを見れる文章。
ふと、吉本ばななの文章を色にたとえたら なんてことを考えたら、迷わず白になった。 何かを願い続けているときではなく、 その願いが揺らいだとき、 自分に何もないと呆然とするときに感じるのは白だと思うから。
・・・書いていて何が言いたいのか分からなくなってきた。 多分、吉本ばななを読んで切なくなった、ということだと思う。
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