アイデンティティー

2007年05月12日(土) キーマン

人の集団の中には必ず核になる人が居て。


立場でもなく、権力でもなく、

たったの一言で、

ほんの一瞬の表情で、

集団の雰囲気を変える人間が必ずいる。



逆に、そのキーマンを抑えてしまえば

その集団を抑えられる。



400人を1人で管理は出来ないけれど、

50人の中のキーマンを見つけ、

手の上で転がせば、

8人の管理で済む。



自分の魅せ方を知らないまっつんにはそれが出来ない。

400人も、その中の8人も見つけられない。

でも立場って強いんだね。

責任者という名前はやっぱり管理者。


一緒に仕事していれば、
調子に乗りっぱなしなトコとか

楽天的なトコなんてすぐ分かるのだけれど。



トミーがふらっと詰所に立ち寄って。


一瞬で空気が変わる。


彼が来たのは年明け一回入った以来だと思うのだけど。

ほんの10分で問題点と解決策を明確にして、
まっつんにやる気を与えて帰って行った。

彼がまっつんと同じ立場の時は確実に400人を抑えてたなぁ。

誰に何を聞かれても的確に答えていたっけ。

色んな側面を持ってないと、人は寄って来ない。

トミーは一瞬で見極めて最適な自分を出してくる。

だから、どんな人でも対応出来る。

信頼されてて、でも遊び心があるからみんな慕ってた。



男は仕事をしてる姿が一番かっこいい。

いつもはちゃらちゃらなまっつんが真剣な顔で
トミーの話に、喰らいつくように聞いてる。


仕事してるフリをしながら
彼の横顔をずっと見ていた。


きっちりした髪も、眉間に皺を寄せて話す姿も、
全部かっこよくて。


一人でこっそり
ぼさぼさ頭の、疲れて瞳を閉じて、私にしなだれかかる
トミーを思い出す。

そのギャップについつい笑ってしまう。



秘密ってこんな時

スゴク楽しいもの♪



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桜木 舞 [MAIL]