++るうの独り言++
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2002年04月05日(金) 同情するなら金をくれ!

自分が今
貧困にあえいで、戦火におびえる某国に住んでいて
そしてまだまだ母を必要とする小さな手を抱えているとする。

いま乳を飲ませている娘
乳が出ている間はなんとかなるだろうが
自分もろくに物を食べていないからいつ乳がとまってもおかしくない。

息子は離乳はしてても
いや、してるがゆえに食べ盛りで
しかし食べるものはほとんどなく
体が衰弱してきてるのが目に見えるほど。

しかし
私はなんとかしてやりたいと思えど、出来る限りのことはしようと思えど
現状を打開することはとても出来ず。
弱っていく子らを呆然とみつめるしかない。

母としてこんなせつないことはない
むなしくて、自分を恨んで・・・


そのときに、
「今日本では、平和を祈る運動が盛んです」とか
「みんな某国のみなさまに心を寄せています」とか
あるいは実際に某国にきて
「わたしたちもあなたたちも同じ人間です。がんばってください」とか

そんなことばが聞こえてきたら
そういう人間たちに
わたしゃ今日のお題の言葉を吐き捨ててやろうかと思うのだ。

同情なんかいらん。
しょせんは自分の今の生活をすてることなぞできないくせに、私に共感なんかできるか!
(昨日の続きになるが)わかったような顔や同情した振りをしつつ、所詮はギャラリーからの声かけでしかない。
いい気なもんだ!

いや、お前たちも私と同じ境遇になれ、というのでは決してない。
同じ生活をしてもらっては却って迷惑。
境遇は運命。それはしかたのないこと。それは割り切れる。

そうじゃなくて
もし私の苦しみがわかるのなら
そんな表面だけの言葉なんかより

ミルクをくれ!
食料をくれ!
あなたの生活の余裕の部分だけでいいから
私たちに足りないものをくれ! 足りるように動いてくれ!
そして
「寄付したぞ」とか
「おまえに○○を送ったぞ」とか
「ああしやてったぞ、こうしてやったぞ」と
私にむかってえらそうにいわないでくれ。
あるいは自分の仲間にむかって自分の行為を吹聴しないでくれ。
私たちを自己満足のための道具にしないでくれ。

そうでなくても無気力感を抱いている母親をさらに卑屈にさせないでくれ。

伝説のサンタクロースのように、
あるいはごんぎつねのように
そっと戸口のすみにおいてくれるのが1番うれしい。
そういうときにはじめてきっと
「神はまだ私をみすてていない。がんばろう」と思えるからだ。

そういう、明日へ踏み出すことができるような元気をくれ!


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・・・だめだ。想像だけなのに心臓がバクバクいい、涙ぐんでしまう。
今の日本に生まれたことに畏敬をもって感謝する。ほんとうに心から!
だからこの感謝の気持ちを必ず何かであらわしたい。あらわさねばならないと思う。




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