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嫌なものはいや


余裕がない。
なんで、一番じゃないんだ。
なんで一番になれないんだ。

人間だから、
みんな人間だから、
僕と同じ思いを抱いてる人はたくさんいるよ。

壊れてしまう。
僕が、避けてきた"恐れ"に触れてしまう。

一番になりたかった。
けど、競争できない。
僕は、争えない。

だから、敗れる。
それだけだ。

くやしい。
なんで戦えないんだ。
なんで争えないんだ。
心のどこかが拒絶している。
多分、置いてきてしまった自分が、拒絶してる。
争って残るものが勝利でも、
それを手にする意味がないことを知っているから。

誰も幸せに出来ないんだから、
もう何も望まなきゃいいのに。
この脳みそが「普通」を決定して、
それを目的に行動してしまう。

「普通」なんてむりなんだよ。
定義づけた自分が普通じゃないなら、
決定した「普通」も普通じゃない。

でも嫌なんだよ。

他の子に「愛してる」って囁くのも、
愛しげに髪をなでるのも、
嫌なんだよ。
諦めつかないんだ。

こっちみてくれよ。

嘘だ。
苦しめるだけのくせに。


あぁ、僕なんていなければよかったのに。
邪魔ばかりだ。

競争相手は「邪魔」だ。
知ってる。
今呼吸している間も、みんな争ってる。

争わなければならない世界。
争いをなくそうとする人間。
理想論だけで、笑う政治家。
競争を生み出した資本主義。

僕は脱落者だ。
何にも動かなければ、何も変わらない。
定義づけた普通ですらこなせない。
「嫌だ」というだけでは、子どもと同じ。
浮上できるまで、底で眠る。
2006年08月05日(土)

「「「「空、青いよ。雲、白いよ。「「「「 / 空月遥

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