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2005年10月29日(土)
『卑弥呼の時代』吉田晶

『卑弥呼の時代』新日本新書 吉田晶
この本の特徴は、歴史家の立場から考古資料を多く活用し、文献資料の乏しい弥生から古墳時代にかけての日本列島を大胆に論議しているところであろう。また、東アジアの中での倭人社会というグローバルな視点を持つことにより緊張感を持った書物になっている。(石母田正の批判的継承)

今日では常識的なこの視点が1995年段階では非常に新鮮だったようだ。ずっと文献史学と考古学とは仲が悪かったし、韓国の政治状況もあり朝鮮半島から日本列島を見る研究は進んでいなかった。よってこの本は新書なのにいろんな学術論文で引用されている。私がこの本を読もうと思った所以である。ただ一点、この著者は邪馬台国は最初から近畿にあったという説を取っているが、私はそれに与しない。
(05.09.18)