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2004年06月08日(火) ■
「本と私」岩波新書 鶴見俊輔編

「本と私」岩波新書 鶴見俊輔編
本好きの私が本好きの人たちの文章を読む。また楽しからずや。多くの興味深い話題があったのだが、とり合えず2編のみ選んで感想を付す。

「戦火のなかの1冊」(中嶋多喜子)。忘れられない本というものはある。戦時化、敵の国の本という事でこっそり母子で読んだ『岩窟王』。「どうせ死ぬのだから。どうせ死ぬのだから」と呟きながら母子で逃げ惑い、戦火をくぐりぬけ、九死に一生を得たあと瓦礫の中に見つけた身代わりになったかのように半分に胴だけ残ったこの本。おばあちゃんの話として、親子3代、そして更にその子へと、語り継がれていく伝説。時代は変わるけど、古典の中身は変わらない。人生と時代と古典について考えさせる一文章であった。

「社会的記憶装置としての図書館」(岡林秀明)。社会には貴重な経験をつんでるけれどもなかなかそれを「本」にするまでは出来ない人たちが多数いる。「商業出版」でもない。「自費出版」でもない。第三の道を実現する手段として図書館に次ぎの機能を持たせてはどうかと提案する。�)椶鼎�りの教育。�∨椶鼎�りのコンサルティング。�J垢�書きボランティア・スタッフの育成。�な垢�書きの実施。私は素晴らしい提案だと思う。高齢化社会のこれから、実現できるし、必要とされる「道」ではないだろうか。日本もそろそろ「経済大国」ではなく「文化大国」を目指してもいいのではないだろうか。(01.1読了)