日々あんだら
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2017年02月27日(月) 初体験




スノボに行ったのである。
土曜日の話だ。

それ自体は初体験ではない。
とは言え、今回でスノボは3回目。初心者も初心者である。
しかも、前回から丸2年空いている。初心者以下である。

なので、最初は板を着けるところから手間取った。
着けたら着けたで立ち上がるのにめっちゃ苦労した。
最初は、緩いところでほんの数十m、木の葉で下りた。
まあ、おれのウインタースポーツなんてそんなもんである。
山は滑り降りるためにあるのではなく、登るためにあるのだ。

それでも何回か滑る内にターンもできるようになったので、少し上に上がってみた。
傾斜はさっきよりもゆるいぐらい。楽しい。
そこで6〜7本滑った。もっと上へ行きたくなった。
上へ向かうリフトに乗った。
そこの傾斜はさっきまでより格段に急だった。
しかし、2年前はこれよりももっと急なところを滑っていた気がする。
じゃあ大丈夫だろう。
そう思って滑り始めた。いきなり転んだ。
まあ、転ぶのは仕方がない。転ばずに上手くなるやつなんていないのだ。
そう思って滑っては転び、滑っては転びしながら斜面をトラバースしながら下って行った。
次に乗るリフトが見えてきた。最後の傾斜は本日で一番急である。
下手くそなりにゆっくり下って行った。
そうしたら、後ろから上手い(と思われる)人が結構なスピードで迫ってきた。
おれより絶対に上手いのである。向こうがかわしてくれるに決まっている。気にせず滑ってればよかったのである。
しかし、迫ってくる音が気になって、そっちに意識の半分ぐらいを持って行かれた。
その瞬間、また転んだ。

さっきまで転んでいたのと勢いはそんなに変わらない。顔は打たなかったし手も痛くない。
なので気にせず立ち上がろうとした。その時…



ピキッ。



腰に激痛が走った。
人生初の、ぎっくり腰であった。



おれは体が硬く、体中の主な関節はたいてい痛めたことがある。
両肩、右ひじ、両手首、股関節、両ひざ、両足首、そして首。
痛めたことが無いのは左ひじと腰ぐらいなものであった。
自慢にもならないが、関節痛のベテランと言ってもよい。
特に、小5の冬から高3の夏まで、約7年間捻挫しっぱなしだった両足首に関しては、ちょっとしたオーソリティであると自負している。
自己流で編み出した足首へのテーピング技術は一部(※)で「魔法のテーピング」と呼ばれ、捻挫の痛みを相当軽減する、と評判である。
(※約1名)

しかし、腕や脚は、左右同時に痛めない限り、どうにかなるもんである。
小学生の頃、右ひじを壊滅的に壊してお箸も鉛筆も持てなかった時期があるが、左手のフォークと必死の暗記でどうにかなったものだった。
「でも、腰は痛めたら大変やろうなぁ。何にもできんやろうなぁ」と子供心にも思っていた。

その予想が大当たりであった。
ホンマ、なんにもできん。
まだ下の方で痛めたことが幸いし、林道を歩いてなんとか自力で下山できたんやけど、
町に出てから、横断歩道の先の歩道への少しの段差でぴきっとなる。
ほんの20〜30分座ってて立ち上がろうとすると100%の確率でぴきっとなる。
平たんな道を普通に歩いていても、少し体重のかけ方を誤るとぴきっとなる。
そして、布団に横になっても仰向けならぴきっとなるので横向きに寝るんやけど、
肩が凝って来ても寝返りも打てないのである。

いやー、腰ってホンマ大変。

一番大変だったのは、なんとか帰宅して眠りについた翌朝、起き上がる時だった。
20〜30分座っているだけでぴきっとなる腰が、8時間眠った後でどうにもならないわけがない。
目覚めてから起き上がってベッドに腰掛けるまでで15分、そこから立ち上がるまでまた15分かかった。
これ、トイレに行きたくなって目が覚めたら強制的にお漏らし決定である。
眠る前には水分を控えめにし、ちゃんとトイレに行ってから眠らねばならぬ。

幼稚園児か。


なんとか苦労して着替え、山用のストックを杖代わりに近所の救急指定の病院までヘロヘロと歩いて行った。
そうしたら事務員さんが「今日は乳腺内科の先生しかいなくてねぇ…」とのたまう。
おっぱい見てもらってもどうにもならん。(笑)
隣駅のクリニックが今週の当番医院だと聞いて、電車で一駅、そこから15分ぐらい歩いて診察してもらう。
先生の診断は、「軽い捻挫ですね〜」だった。

マジか!?
この痛みで「軽い捻挫」か!?
じゃあ、重度のぎっくりってどんなん??
世の中のおじさんおばさんはどんな痛みに耐えてるん!?

…と恐れおののきながら、湿布とコルセットを処方してもらい、
足取りも軽くクリニックを後にしたのでした。
なんか、急にあんまり痛くなくなった気がする。
(思い込みかよ!!)


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