日々あんだら
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| 2011年09月18日(日) |
富士山再び(その2) |
なんか今日は書けそうな気がするので、富士山の続きを。(笑)
9月11日(日) 朝、というか、夜中、というか、1時半起床。(1時頃に目が覚めてたんだけど、約束の時間まで待機) 2時15分頃、山小屋を出発。
8合目の山小屋の前はすでに大渋滞。 まさか…これが山頂までずっと!?
そのまさか、でした。
みんなもう、まるで巡礼者。 いや、これホントに宗教だと思う。 神様がどうこうとか、救いがどうこうとか、神罰がどうこうとかではなくて、 とてつもなくすごいもの、とてつもなく美しいものに対する敬意とか興味とか畏怖とか。 そういうもの。
そうでなかったら説明がつかない。自分も含めて。
町灯りと巡礼者。 まだ3時にもなっていないのに、町はやっぱり明るかった。
ツアー客の集団といくつもぶつかってしまい、大声で参加者の名前を叫び続けるガイドの声にウンザリする。 なんていうか、風情とか環境とか気分とかを壊しまくり。 仕事だしはぐれた人がいたら大変だから、わかるんやけど。 おれ、パックツアーって行ったことないんだけど、富士山に限らずどこに行ってもこんなもん? 絶対にパックツアーには行くまいと海抜3400m超で心に決めたのでした。(笑)
登りながらふと後ろを振り向いたら、うっすらと三角形の影が。 最初はなんだかわからなかったんだけど、何度も見返している内にわかった。 影富士だ。 それも、太陽の光ではなく、富士山の向こうに隠れてしまった月の光によるもの。 気づいた時、鳥肌が立った。 やんやんと2人で夢中で撮る。 (荒くてブレブレでうっすらとしか写ってないけど。^^;)
疲れ果て、登山道の脇で眠る人。 こんな人がたくさんいた。 まるで殉教者。
そんなこんなで2時間半くらい歩き続けて、ふいに頂上に出た。 暗くて足元ばかり見てたので気づかなかったんだけど、知らない間に近づいていたらしい。 諦めずに足を前に出し続けていれば、いつか目的地にたどり着く。 人生と同じだ。
道に迷いさえしなければ。 それも人生と同じ。(笑)
目の前でしょぼいお弁当を食べてる人がいて、その人も文句を言ってたし、僕も横目に見ながら「ひどいなー」と思ってたら…
宿で渡された「朝食」を開けたら同じものでした。(笑) 朝食付きと朝食抜きの差額は1050円。 つまり、これが1050円。 …ひどすぎる。。 これならカロリーメイトを一箱多めに持ってく方がいいなぁ。
と、やんやんと文句を言いながらも全部平らげる。 失ったカロリーはなんらかの形で補充せねばならない。 そして失った1050円の内、100円分でも取り返さねばならない。(笑)
気を取り直して、コーヒーを飲むことに。
やんやんが用意してきたバーナー。 僕が用意したコーヒー豆とチョコレート。
コーヒー豆は普段買わないブルーマウンテンブレンドだし、 チョコもアーモンドではなくマカダミアナッツだ。 ちょっと奮発。(笑) (それでもブルーマウンテン��1でないところが小市民。笑)
ちなみに、コーヒー豆は出発前夜に挽いて、緑茶とかに使うお茶パックに入れて持ってきた。 これがアウトドアで一番簡単なコーヒーの淹れ方。 屋久島のカフェの店長さんが他のお客さんにアドバイスしてたのを盗み聞き。(笑)
この日最初の乾杯。
一口すすった瞬間、僕もバーナーセットを購入することを心に決めたのだった。 男の浪漫だ。(あくまで漢字) 浪漫のために費やす数千円は浪費と言うのだろうか。 否、言わない。
…って書いてたらアホみたいだけど、ホントにそれくらい感動したのだ。^^;
夜空の底が徐々に明るくなっていく。
御来光を待ちわびる人々。
最高の雲海。 もうすぐだ。
午前5時21分。 やっと見られた。
御来光の寸前までみんなのテンションが結構高くて騒いでたので、 きっと御来光の瞬間に歓声が上がるだろう、きっと自分も歓声を上げてしまうだろう、 そう思っていたんだけど、その瞬間、意外にも(僕も含め)みんな静かだった。
息を飲む感じ。
陽が昇ってからもまだ続々やってくる巡礼者たち。
もう1回お湯を沸かし、コーヒーで再度乾杯してたら、 すぐ近くにいたグループの人たちから声をかけられた。 どうやら持ってきたバーナーに火がつかないらしい。 ボンベにガスが残っているようなのできっとバーナーのせい、 ってことでやんやんのバーナーを貸してあげる。
もうここからは急ぐ必要は何一つない。 雲海を眺めたり撮ったりしながらのんびり過ごす。
お礼に、アーモンドチョコレートを一箱もらった。 2人が狂喜したことは言うまでもない。(笑)
陽が昇り、雲海が晴れてうっすらとしたもやみたいになってきた。 幻想的とも言えそうな風景。
隣でまた別のグループの人が連れの人に、 「あれってナニ口湖?」と聞いているのが聞こえて、 やんやんと2人で笑いをこらえる。
おっちゃん、アンタ「河口湖」以外の答えを期待してないやん。(笑) (実際に河口湖かどうかは知りません)
隣のグループの人たちが無事コーヒーを淹れられたので、お別れしてお鉢巡り出発。 影が長いなぁ…と思って時計を見たら、まだ6時半だった。 いつもなら起きるくらいの時間。^^;
富士山頂の噴火口。
お鉢を反対側まで回り込むと、朝日の影富士が見れた。
夕日、月光、朝日と、「影富士三冠」達成。(笑) (一度の登山でまとめて見れるのはかなりレアらしい。特に月光)
剣ヶ峰に建つ測候所。
「日本のモン・サン・ミッシェルだ」と主張しているのだが、誰の共感も得られない。 …似てると思うんだけどなぁ。。。 (本家のモン・サン・ミッシェルに行ったことはありませんが。笑)
この行列の先は…
日本最高地点の碑。
(でも、前回は敢えて見て見ぬふりをしたんやけど、この碑の向こう側にもうちょっと高い位置があるのだ…笑)
僕らも碑の前で記念撮影をし、お鉢巡りを続けてたんだけど、やんやんがとうとう限界。 「10分でも15分でも眠らせて」というので、地べたで眠るやんやんの隣で荷物整理してたら、 こんな人に出会った。
えーと…
ちなみに(そっちは写真無いけど)下り始めた辺りで、メイド服を着た男性にも出会った。
ええーと……
富士山って、あんまり深刻に考えなくても登れる場所なのかもしれない。^^;
そう言えば、メイド氏に牛氏のことを教えたら「上で探してみます!」と意気込まれていたんだが、 2人は無事出会えたのだろうか。(笑)
富士山のいいところは、下りがやたらと楽なことだ。 だいたい登りの半分くらいで下りられる。
下が砂と砂利と石ばかりなので、登りは1歩踏み込んでも1/3歩くらい下にずり落ちる。 でも下りだと、1歩踏み出したら1/3歩くらい余計に前に進む。 (まあそれもずり落ちてるんですが。笑)
と思ってたら、この有様。 やんやん・ザ・グロッキー with おれの酸素。
しかし、砂走りで調子に乗って飛ばしすぎると痛い目に合うよな。 …とやんやんとお互いを戒めながら下ってたら、 カップルらしい男女がものすごいスピードで下っていった。 彼の方は安定した姿勢で速いんだけど、彼女の方が危なっかしい。 「あれは彼が良くないね」と言いながら僕らは僕らのペースで下る。 (というか、やんやんの方が明らかに速いんだけど、僕に無理してついて行くつもりがない。笑)
ちなみに、上で雲海を見下ろしていたということは、下りで必ずそのなかに突っ込むということである。 その時に「霧」と思うか、「今おれたちは雲の中を突っ切っているんだ」と思うかで 道中のテンションはかなり変わる。(笑) どうせなら楽しく行こうぜ!(笑)
森のあたりまで戻ってきた。
帰りの6合目でも、メローイエローとオロナミンCで乾杯したのは言うまでもない。 今度は張り切ってやんやんが缶と瓶を渡しに行ったが、山小屋の店番はおばちゃんだった。 ざまぁ。(笑)
そして、やっとたどり着いた5合目登山口。 行きと同じ山小屋に入って、今度こそきのこビラフと豚汁をいただく。 (注文する時に「ビラフってなんですか?」って聞きたかったが、小心者のおれには無理だった。笑)
あと、コケモモのソフトクリームを食べ、椎茸茶の粉末を自分へのお土産に買った。(笑)
*
そんなこんなで、やっと念願が果たせた通算3回目の富士山。 誘ってくれて、そして道中僕が遅れても文句ひとつ言わずに待ってくれたやんやんに感謝。 実は2人きりで会うのは今回が初めてやったんやけど、全然違和感なく最後まで過ごせました。^^
そして、長年の懸案だった雨男論争。 前2回の天気が悪かったのは、やっぱり道連れ(し○○まさん)が悪かったのだという結論に達し、 無事ここに終止符を打ったのだった。
今回思ったのは、準備さえしっかりしとけば普通の週末でも十分富士山には行けるということ。 来年もまたきっと行くと思う。 ふと思いついてその週末に富士山、とかかっこいいじゃないか。(イメージ。笑) 初期投資こそえらく金がかかるけど、一旦揃えてしまえばあとは交通費・宿泊費込みで2万数千円くらい。 大阪に遊びに行くより安上がりなのだ。
そんなわけで、そろそろ「趣味は登山です」と名乗ってもいいんじゃないかと思うhideなのでした。
*
帰り、ぎゅうぎゅう詰めのバスに立ったまま1時間揺られ、御殿場駅まで帰ってきたら、 さっきの暴走カップルが前を歩いていた。 ふと見ると、彼女が派手に脚をひきずっていて、彼が心配そうに手を引いて歩いていた。
やんやんと2人で大爆笑。(笑) 気の毒だけど、これを笑わずにいられるか。
彼氏くん、そこで手を貸すのが優しさちゃうで。 本当の優しさは、怪我をする前に、相手のペースに合わせて歩くことなのだ。
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