日々あんだら
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2008年11月09日(日) 凛展から得たもの




さっき、大阪から戻って来ました。
今回の目的は僕も参加している凛展。

たくさんの人が見に来てくれました。
初めましての人や、お久しぶりな人。最近よく会いますねー、な人。
みなさん、どうもありがとうございました!!^^
楽しい2日間でした。

特にチャボンやモモさんやほかさんとの会話が楽しかったー。
ボケとツッコミが単発で終わるのではなく、そのツッコミにさらにツッコミ入って、
それにボケで返して…って会話が膨らんでいく感じ。
そうそう、関西の間合いってこうやんなーって久しぶりに思い出した。(笑)

その中でもほかさんとの掛け合いは我ながら絶品やったなぁ。
ネタ合わせもしてないのに、よくあんなにポンポンとネタが出てくるわ。お互いに。(笑)
旦那さんの前だというのに、ものっそ盛り上がってしまいました。
モモさんはハンサムスーツよりこっちを見に来るべきやったと思うよ。(笑)



展示は、想像してた通りにおもしろいものでした。
1人の女性を7人のカメラマン(セルフ含む)が撮る、という企画。
7人の作品が7つとも、見事に違っていて見ごたえがありました。
ヤツタニさんの作品はヤツタニさんの写真だったし、比奈さんの作品は予想よりおとなしかったけど、
それでも光や質感や表情はやっぱり比奈さんのものでした。
あんこさんのも、みわさんのも、miraiさんのも、多分僕のも、それぞれの特徴がきちんと出てたと思う。
(でもセルフが一番良かってんけど!!なんか悔しい。笑)

でも今回の展示を見ていて一番強く感じたのは、カメラマンによる写真の違いのおもしろさではなく、
1人のモデルさんがこれだけいろんな顔を持っているんだということに対する驚き。
お客さん(僕の知らない人たち)が「全然別人みたい」「年齢も違って見える」って
話しながら見てくれてたのが印象的。
これって本当にすごいことだと思う。


(自分を表現者と呼ぶにはふさわしくないと思うけど、それは置いといて、)
カメラマンは表現者である、というのは十分わかっている。
写真展を見に行ったり、カメラ友達と話をしたり、
プロカメラマンの書いた文章を読んだりするたびに実感している。

でも、モデルも表現者である、というのは今までもわかってたつもりだったんだけど、
今日はじめて本当に実感できたような気がする。
以前、凛さんが酔っ払って熱く語ってたのはこういうことか!って。


前にも書いたけど、ポートレート撮影って、カメラマンとモデルの綱引きだと思う。
カメラマンの力が強すぎても、モデルの力が強くてもつまらない写真にしかならない。
カメラマンの力とモデルの力が拮抗して、初めてその人が撮る意味、
その人が撮られる意味が出てくるんじゃないかと思う。
モデルは、カメラマンのイメージを反映するための「モノ」ではない。
もしそうなら、モデルなんて誰でもええやん?てかマネキンでもええやん?
(…って思うようなポートレートを撮る人気プロカメラマンもいるよね。^^;)

そうでなくて、そのカメラマンとそのモデルの組み合わせでしか生まれない写真を見たいなぁって思う。
撮りたいなぁって思う。
めっちゃ難しいけどね。
お前そんなん撮れるんか?って聞かれたら、撮れません!!って胸張って答えるけどね。
(胸は張らんでいい。笑)

でも、僕の目指していく方向はそっちだと思うんだ。


実はここ最近、ポートレートはしばらくいいかなぁと思っていた。
だってしんどい!
そして、ポートレートより、スナップの方が自分の撮りたい写真に近いような気がしていた。
フラフラと街を歩きながら撮って来た写真を見て「そうそう、おれが撮りたいのはこんな写真やん!」って
思ったりね。

でも、今回の展示を見て、またポートレートが撮りたくなってきた。
(もちろんスナップが中心になると思うけど)
今は撮りたい人も撮りたいイメージも特にないんだけど、それがフッと浮かんで来たらお願いしてみよう。
その時にはきっと撮り方が少し変わってるんじゃないかって思う。
それが、今回の凛展の一番大きな収穫かもしれない。



さてさて、再来週から始まるdifference
もう撮影は終わってて、セレクトとプリントしか作業は残ってないんだけど。
その限られた範囲の中で、今日感じたことをどう活かすのか。
できるだけやってみよう。



凛展は、11/10(月)の18:00まで。
大阪・中崎町のONE PLUS 1 galleryにて。


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