日々あんだら
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2005年02月09日(水) α-7Dは欠陥品である。





2月15日訂正
青字部分はメーカーに確認したところ、誤りであることが判明しました。
お詫びして記述を訂正します。

「MFで多分割測光の設定にしていても中央重点測光になってしまう」ということを書きましたが、
これはα-9までだそうです。
α-7Dでは、「MF+多分割測光の設定では、多分割測光だがシャッター半押しによるAEロックがかからない」
ということだそうです。



…って言ったら刺激的過ぎですか?
でも実際そうなのである。少なくとも僕にはそうとしか思えない。
根拠もなしに言っているわけではないので、ちょっと話を聞いて欲しい。


今、僕の手元には3台目のα-7Dがある。
1台目、2台目ともAF・AE不良で送り返し、無理を言って3台目を送ってもらった。
が、やはりAF・AEが合わない。
ピントも露出もマニュアルで合わせればいいのだろうけど、ピントはともかく内臓露出計自体が不安定なので、
露出はマニュアルにしても使いづらい。
単体露出計と組み合わせて、撮った画像のヒストグラムなども確認しながら撮ればいいんだろうけど、
それ、最新のデジタル一眼ですることですか?
露出に関してはSRT101の方がよっぽど使いやすいし信頼性もある。


38年前のカメラに負けてどうするん?
情けなくはないですか?



うだうだ言ってても仕方ないので実際どんな感じなのか、画像で説明したいと思う。

AFについてどれだけ合わないかは、MFで撮った写真と比べれば一目瞭然なのだが、今日は触れない。
まずはAE不良からである。

次の写真を見て欲しい。
これは2台目のカメラで撮ったものだが、1台目も3台目もだいたい同じ傾向だと思ってもらいたい。

場所は有楽町。数秒おきに続けて4枚シャッターを切ったものである。
三脚は使っていないので微妙にフレーミングは違うし、画面に入っている人の服の色は違うが、
露出にそれほど大きな影響を与えるような差はないと思う。

<共通データ>
・レンズ:MINOLTA AF24-105mmF3.5-4.5(D)
・焦点距離:105mm
・測光モード:MF+多分割測光(AEロックが効かない状態)
・露出モード:絞り優先AE
・絞り:f4.5
・ISO設定:ZONE High(ISO250相当)


   






















(左から)
・1枚目:-0.7EV(シャッタースピード 1/125)
・2枚目:-0.7EV(    〃     1/15秒)
・3枚目:-0.7EV(    〃     1/40秒)


同じ露出補正で、シャッタースピードがこんなに違うのである。
この時、ファインダー覗いてたらすごいことになっている。
ファインダー下部にシャッタースピードの数字が表示されているんだけど、
その数字がものすごいスピードでチラチラチラチラと変わっているのである。
どこかのシャッタースピードを狙ってシャッターを切れるようなスピードではなく、
押してみないと何秒で撮れるかわからないくらいだ。
撮ることはできなかったんだけど、視認した限りでは一番遅いのは1/10だった。
つまり、最速の1/125とは3段半もの差があるということになる。

これ、ネガフィルムで撮ってても影響が出るような露出差だ。
露出にシビアなデジタルでは、話にならないことは言うまでもない。



ちなみに対応してもらったコニカミノルタのサポートセンターのIさんに1月30日にお会いした時、
これと全く同じ画像とデータを見せた。
僕の目の前では「これはひどいですね」とうなり、
「これだとカメラとして欠陥品ですよね?」との僕の言葉に対しては「私もそう思います」と答えてくれた。
僕はIさんが信頼できる方だと思い、こちらの思いを全て伝えて解析結果を連絡してもらうようお願いした。


が、その後電話すると「あれはまだ解析中なので、欠陥かどうかわからない」とのコメント。
「じゃあなんであんな露出になるんですか?」の問いかけに対しては
「カメラが逆光状態と判断すれば露出は明るくなります」と思いっきり的外れな答え。
こっちは素人だけど、その程度のことはバカじゃないからわかっている。
僕が言いたいのは「なぜ、同じアングルで続けて写真を撮ってあんなに露出が狂うんですか?」ということだし、そんなことはIさんだってわかってるはずだ。
それをそんな子供だましにもならないような言葉で誤魔化そうとするなんて、心底がっかりしたし頭にも来た。


ちなみに一番上に貼り付けている写真は、この有楽町の写真の当日午前、
友人の家で一家団欒の様子を撮ったものである。
…なにこれ?
確かに友人が黒いセーターを着ているし、画面中央あたりに奥さんの頭があるのだが、
露出にこんな狂いを生じさせるようなものではないだろう。
AEで撮って人の目鼻立ちも飛んでしまうくらい露出が狂うようなカメラを、カメラと呼べるのか?

<撮影データ>
・レンズ:MINOLTA AF17-35mmF2.8-4(D)
・焦点距離:17mm
・測光モード:MF+多分割測光(AEロックが効かない状態)
・露出モード:絞り優先AE
・絞り:f5
・ISO設定:ISO400相当
・露出補正:+0.3
・シャッタースピード:1/3




で、3台目のカメラが届いてからいろいろ試していて気付いたのだが、
多分割測光ではこのような露出の狂いは出ないようだ。
露出値がチラつくくらい変わるのは中央重点測光およびMF+多分割測光(AEロックが効かない状態)
の時。(スポット測光では未確認)

ちなみに現在はAF-AをDMFに設定して、AF合焦音が鳴った後(ファインダーで確認できるくらいずれている)、
MFで合わせるようにしている。
こうすればAEロックが使えるんだけど、AF合焦動作の後MFなので、1枚1枚のテンポがものすごく悪い。




ここでα-7Dを使っているみなさんにお願いです。
あなたのα-7Dは、中央重点測光やMF+多分割測光の設定で露出値が安定していますか?
できれば逆光とか、画面内に点光源が入っている状況、できれば何パターンか試してみてもらえませんか?
で、ばらついてもばらつかなくても、結果を教えてもらえませんか?
(BBSでもメールでもOK)



今1台目と2台目のカメラをコニカミノルタの研究所で解析に回してもらっているが、
結果が出るまでに1ヶ月、と言われている。
今月末、「設計不良でした。すぐ改善します」という回答が来ることを望んでいる。



AF不良については今度書きます。


できれば僕も、僕が手にしたカメラだけの不良であって欲しい。
もしそうでなければ、コニカミノルタには「設計(もしくは製作)不良です」と明言してもらいたい。
間違っても「それで正常です」などと言って欲しくはない。

繰り返して言うが、上のような状況でオートで撮って人の目鼻立ちが飛んでしまうようなカメラが、
正常であるわけがない。


ここに来てくれてる方はみなさんご存知だろうけど、僕はミノルタのカメラやレンズが大好きなのである。
ライカよりもローライよりもコンタックスよりも、ミノルタが好きなのだ。
愛していると言ってもいい。
このカメラも画質自体は、少なくともこのクラスの中では、他のどんなデジタル一眼よりも僕の好みなのだ。

我々を裏切らないで欲しい。
誠意ある対応を願っている。



あと、僕の影響でこのカメラを買った方がいる。(僕の知らないところでもいるかもしれない)
その方のカメラにはこんな欠陥がないことを心から祈る。
もし欠陥があったら…なんと言ってお詫びすればいいのかわからない。。。


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