田舎へ帰っておりました。 ああ、やはり行くのではなかった。 行く前から、気乗りのしないものには何かが警告をしているからなのだと素直にそれに従えば良かったものを……。
喫煙者のいない家屋では煙草は吸えぬので、 玄関先で1人煙草を吹かし続けてその家の人間に奇異な目で見られ、存外ではないにせよ、甚だ厭な思いをして帰って来た日であった。 さぞ、向こうも気分の悪い正月になったであろう。
母親辺りなぞ、「ええ恥さらしや」と本人を前にして言うておった。 なら何故誘うのか。お前の脳味噌観てみたい。
莫迦は死んでも莫迦なのである。
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