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| 2001年11月26日(月) Tit for tit |
昼、学部掲示板を見て絶句。 まぁ、想定は出来ていたコトなのだけれど。 試験期間外にやる試験の日程が掲示してあって、少なくとも来月半ばまでに2つの試験と1本の長文レポートが待ち構えているコトになった。 1年生のときは、ワンシーズンどころかツーシーズンくらい大学に行っていなくて、過ごしている間は行かなくて家にいてもなんとも思わなかったのだけれど、こうして改めて思い出すと、沈む。 でも、後悔はしてない。 あのとき、あの期間、あたしは外に出なかったほうが確実に良かったから。 残りの大学在籍期間で、埋めていくしかないし。 勉強するのって嫌いじゃない。 芋づる式にひとつのことがつれたときなんて、部屋で思わず一人言をしちゃうくらい。 ひとつの科目を完璧にこなしたときは、征服欲が満たされて、特に素敵。 爪に普段ならしない派手な色のマニキュアをして、指だけ先生気分で頭は生徒気分で、二役でするのが一番すき。 努力するのも嫌いじゃない。 ただ、我慢ならないことは、自分の思いどうりにいかないとき。 前期のパンキョの音楽のレポが「モーツアルトの音楽の美」について述べよ、で、後期のレポが「オペラの美」。 嫌いなんだけれど。 別に、音楽が嫌いなわけじゃない。 CDは一枚も自分で買ったことはないけれど、楽器は結構演奏できる種類が多いんじゃないかなぁって、自己紹介で発言できるくらいには自信あるし。 ただ、モーツアルト。 それに、オペラはオペラでも、「ケンタッキー」。 もちろん、ピアノを習っているときにモーツアルトの曲は何曲も弾いたし重奏には感動もしたけれど、あたしは、どちらかというと「幻想即興曲」とかそゆ系統のが好きだし、最期まで父親の影を貼りつかせていた早死によりも、もうお金とって弾くことからは降りたけれどまだ生きているデビッド・ヘルフゴッドのほうが好き。 黒人の人種差別はまだ根強くはあるだろうけれど裁判では今ではそれを持ち出せば恐れられてクリアするようなコトだっておきるくらいでそれはいいことだと思うし、「愛」なんてまだホンキで口には出したことないし興味も今は「恋」のほうにかかりっきりだけれどあったらいいのかなぁ?くらいには関心はあるし、最後はオールハッピーエンドってのに文句つけるほど性格ひねくれているのかもしれないけれど、出ている人間の厚化粧なカオがとにかくイヤ。 ってのを、講義中にいきなし実施されたレポで書いて提出しちゃったから、なんとかしなくっちゃいけないわけで、好きでもないやつを賛美しなくちゃいけないわけで。 前期も同じコトやって、心ねじまげ押さえつけてモーツアルトを賛美してレポを提出したのだけれど。 単位の馬鹿。 こんなんだから、タイミングどんどん逃しちゃって、早く去りたいのに出来ないんだ。 サイテ。 お題の、「Tit for tit」、つまり、「しっぺ返しの戦略」。 《トータルの自分の利益を最大にするには?》っていうのを調査した実験で得た成果。 つまり、《するには?》、されたら仕返せばいいっていうこと。 しっぺ返しをしていれば、自分の利益は最大になるんだってさ。 コンピュータの結果だと。 いつも裏切る性格を持つプログラム、いつも協力する性格を持つプログラム、10回のうちランダムに7回は協力をするプログラム、とか、そういう「性格」を持ったプログラムをアメリカが何千種も募集して、何千回も戦わせて(=関わらせて)、その結果、一番トータルの自分の利益が最大だったのが、そのプログラムだったっていうワケ。 何千回も関わらせたのは、実際の人間の社会をゲームと置き換えると、いつもそのゲームは継続をしているから。 あたし、それを今、やられてんの? ちなみに、1回きりのゲーム、として考えると、裏切ったほうが自分の利益は最大になる。 なんでかっていうと、えーと。 たとえば、とある共犯の強盗がいたとする。 絶対証拠は残していないっていう自信も根拠も満々の強盗な二人が。 で、警察に一質問を受けるコトになって。 でも、残してないんだから、二人とも黙秘していれば、バレないっていうのは絶対。 もし、バレるとしたら、唯一の証拠、二人の告白があった場合。 証拠がなくて困憊している警察は、そこで、一人一人にこんなコトをささやくワケ。 『おまえの片割れよりも、おまえが先に自供しちまえば、おまえはやっていないコトにしておまえは釈放をしてやる。』 さて、片割れを裏切るべきか、それとも、当初の予定どうり協力すべきか? 一番イイのは二人とも黙秘して終わるコト、なのだけれど。 でも、だけれど、もし。 いわゆる、《囚人のジレンマ》。 これを前提におくとして、「一回きりのゲーム」だった場合。 って、説明するのがめんどうだから、表。 (補足:同時に互いを裏切った場合、ポイント1なのは、自供をすれば罪が軽くなるから。) これによると、「8」と「6」で、裏切ったほうがトータルしても断然自分の利益になる。 けれど、「継続するゲーム」だった場合。 裏切って、自分だけ釈放されて相手は逮捕されて、そして年月が過ぎ、相手が出てきて、自分の恨みを持っていて、復讐をしにきたら? などなど、後があるだけに、リスク考えたらおいそれと行動できない。 そゆときに使えるのが、《しっぺ返しの戦略》。 とりあえず最初のゲームは協力を必ずして、あとは、そのゲームで相手が裏切ったら次のゲームで自分も裏切る。 相手が協力したら、次のゲームで自分も協力する。 相手のテを一回分ずつずらしてマネしていくっていうわけ。 まぁ、一番それが狡猾な方法なのかもしれないけれど、その「狡猾」が透けて見えすぎっていうとこが、ちょっといただけない。 テクニックなんていらないから、それを覆い隠しつくす呪文があれば、あたしはそれでいいんだけれど。 そうしたら、世間を眺めたりなんて視点になっちゃうのかしら。 ならいやだ。 □ごはん 朝:なし 昼:ほうれん草の胡麻和え・鶏肉の甘酢和え・白身魚の天麩羅 夜:鯵の開き・筍と野菜の中華風スープ・芹と油揚げの炒め物 ■音楽・本・映画 ・「人質カノン」(宮部みゆき) □明日の予定 ・墓場ネコにエサをやりにいく。 ■メル ・おじーちゃん(正確には祖父の弟)と。 あたしは携帯から、おじーちゃんはパソコンから。 □会話 ・よくおぼえてない ■睡眠時間 ・0時間 27日の2時には一応横になったんだけれど、眠れなかった。 |
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