つれづれなるままに
まあ、ろくなこと考えてませんね。

2004年09月26日(日) スイスに感銘

スイス政府が各家庭に配ったという本を読んだ。






民間防衛




(リンクされてます)



すごい!!!
すうごいのなんのって!!

スイスは永久中立国です。
スイスが永久中立国であるために。
徹底した政策を取るという事なのだと・・感銘。


日本人全てに読んでもらいたいね。
平和を叫ぶにはココまでやらないと、叫ぶ資格も無いのだと思い知るよ。


核、生物兵器、情報戦。
あらゆる戦争への対策。
日々の備蓄の用意。
核兵器に対応した避難場所。

心理戦にも物理戦にもあらゆる場合を想定した本でした・・・。
しかも、具体的なんだよね。
たくわえの量と保存方法も具体的。
核攻撃があった場合の、一日に何時間シェルターから出ていいか、時間を計算して掲載。

なのに字は大きく
イラストも交えて解り易い万人向けの本でした。
すんげえ良質なんですわ。
うなるよ。本当に。

どこもかしこも素晴らしいんでどこを抜き出してよいかわからないので、最初の部分をさらしておきます。

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われわれは危険な状態にあるのだろうか

この本は、わが国が将来脅威を受けるものと仮定して書かれたものである。
われわれが永久に平和を保障されるものとしたら、軍事的防衛や民間防衛の必要があるだろうか。全ての人々は平和を望んでいるにもかかわらず、戦争に備える義務から解放されていると感じている人は、だれもいない。
歴史がわれわれにそれを教えているからである。

 スイスは、侵略を行うななどという夢想を決してもってはいない。しかし、生き抜くことを望んでいる。スイスは、どの隣国の権利も尊重する。しかし、隣国によって踏みにじられることは断じて欲しない。

 スイスは、世界中で人類がおこなうあらゆる建設的行為には全力を尽くして協力する。しかし、みずから行うべきことを他人から指図されたくは無い。工業国、商業国としてのスイスは、自由競争の条件の下で全世界と貿易をしており、スイス製品は一般の高い評価を受け、我が国民の商業的良心を立証している。

しかし、このような評価によって、スイスが、起こり得る大戦争の局外に立ち得るわけではない。

ヨーロッパにおけるスイスの戦略的地位は他国にとって誘惑的なものである。その交通網は、交戦諸国にとって欠くことのできないもののように見える。簡単にゆうなれば、

われわれは、受身に立って逃げ回る権利を与えられていない。

われわれは、あらゆる事態の発生に対して準備せざるを得ないというのが、最も単純な現実なのである。





深く考えてみると

今日のこの世界は、何人の安全も保障していない。戦争は数多く発生しているし、暴力行為はあとを断たない。われわれには危険がないと、あえて断言できる人がいるだろうか。

ここで仮想敵国を名指しはしない。名指すべき理由は無い。
わが国の中立は守られている。にもかかわらず、それによってわれわれが盲人であってよいということにはならない。

絶えず変動しているとしか思えない国際情勢を、ことさらに劇的に書いてみるのはやめよう。しかし、最小限度言い得ることは、世界が、われわれの望むようには少しもうまくいっていない、ということである。危機は潜在している。恐怖の上に保たれている均衡は、充分に安全を保障してはいない。とにかく恒久平和を信じたいものだが、それに向かって進んでいると示してくれるものは無い。
こうして出てくる結論は、

わが国の安全保障は、われわれの軍民の国防努力いかんによって左右される。

ということである。
昨日考えたことと別のことを考える訳には、どうしてもいかないのだ。われわれが個人的に集団的に今日決意したことによって、明日が左右されるのである。
親達がわれわれのことを心配してくれたように、子供たちのことを考えよう。
自由と独立は、われわれの財産の中で最も尊いものである。

自由と独立は、断じて、与えられるものではない。
自由と独立は、絶えず守らなければならない権利であり、ことばや抗議だけでは決して守り得ないものである。手に武器を持って要求して、初めて得られるものである。

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と、いう文章から始まるわけです・・・。
政府としての説明責任を集約したような本でした。



















あとー、戦争になったと仮定して、起こりうる事と対策も、後ろの方にフィクションで書かれておりました。
とても印象に残ったのだけ書いておきます。

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原爆による隣国の脅迫



(最初のニュース)
今暁、タラスク国による強力な原子爆弾がサメ海上で爆発した。この海域は交戦国の領土と直接関係がないので、何らの抗議もおこなわれなかった。
国際機構は爆発を中止させるために介入したが効果はなかった。
この「実験」の目的は、明らかに脅迫であり、某大国の勢力の下に喜んでみずからを投じてこない国々に恐れを抱かせるためである。
ところが、その大国は、実際には人民を抑圧しながら、口では自由を擁護していると称しているのである。
この種の心理作戦についてわれわれ国民の注意を喚起する事は、無益ではない。
彼らは言う。−−われわれの味方になれ。さもなければ、お前達を破滅させるぞ。われわれにはその手段がある。−−
われわれはおびえてはならない。

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その後、シェルターで流れるであろうラジオの内容とか・・・仮定の設定とはいえ、かなり今の国際情勢を考えられております。

その時の国民の対処法が載っているのです。
いやー凄いや。



日本じゃこんな解り易い内容のニュースなんて流れないだろうな・・・。
国民としての心構えがちりばめられてる、ええニュースだよね。
「爆撃されましたー被害状況はー」
ああ、目に浮かぶよう・・・あるのは混乱だけだろうなー。


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キム子