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■ 「パルムの樹」
監督 なかむらたかし 内容とかよく知らないでなかむらたかしという名前に惹かれて観に行ってきました。という割になかむらたかし監督作品1個もみたことないんですけど・・・。でもなかむらたかし=作画は間違いなくいい、に違いないから映像見るだけでも楽しめるはずだという気持ちでした。 作画映像美術に関しては久々に素晴らしい作品を見たなと思いました。まず色がきれい。押さえたちょっと暗いくらいの色調がすごーくよかった。そして動きがなめらかで作画がよいのはさすがです。そして最も感動的だったのは建物や乗り物やその他小物のデザイン。私こういうの大好きで設定資料集とかあったら飽きることなく眺めてるはずです。見るのも楽しいけれどもあぁこういう絵が描けたらなぁと思いつつ。 私はCGはやはり好きではないのでできればこういう作品が増えてくれたら嬉しいと思います。
話の内容については、安易なハッピーエンドじゃなくてよかった。
以下ネタばれあり。観に行こうと思ってる方は読まないでください。変な先入観ついちゃいます。まっさらのまんまで見るのがいいと思います。
パルムは登場した時点からすでに心を持っている人形だった。シアンが死んで悲しみで心を閉ざしたその姿は心を持っていたからこその姿。それはシアンを失って自分の役割をも見失ったからかもしれない、けれど私は心の病であるシアンといっしょにいたからこそ鏡のように彼女を映した心の弱さかもしれないような気がする。パルムはそういう人の心を映すというところがあった。だからこそ純粋にもなれたし残酷にもなれてコーラムの心に同調しやすかった。(という意味では彼女は影の主役)「人間になりたい」というパルムの願いは、人間になればポポの傍にずっといられる何もかもうまくいくという望み、コーラムの願いは父さんに認められること、そのために不可能と言われた天界よりトートの卵を盗み出した(彼女の本当の望みは父の"息子”となることだった思うけれど)パルムとコーラムの違いは愛された記憶があるということでそれがパルムのわずかな強さにつながった。なんていうと陳腐だけれども切実だと思わされました。
などといろいろ書きましたが見ている最中は美術のすばらしさに感心してたり全体のトーンの暗さに子供は面白いのかなと心配してました。帰りにパンフを熱心に眺めている女の子がいたりしたのでそれほど心配することはなかったみたいです。むしろ大人の方が頭硬いせいかよくわからないといって感想言いあってたりしました。ファンタジー慣れしてない人はそうなのかも。
パルムが「人間になりたい」という絶叫するシーンは胸にせまるものがあったけれども私は人間にならなくて良かったと思います。
2002年03月10日(日)
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