備忘録
こば



 忠臣蔵談義

今日は朝からうきうきでした。
しかしめざましやとくダネやいいともをエアーチェックしてご機嫌な私は今いません。
すっごい感動した、よかったーという方はこの先読まないようにしてください。
(いちおう見た後すぐに書いた文章はあまりにあまりだったので頭冷やしてから書き直しました。)

まず私は子供のころから時代劇が好きでおそらく普段時代劇見ないよって人に比べて忠臣蔵に思い入れが強すぎたのです。はっきり言って開始30分で見るのが苦痛になりました。けど木村さんの着物姿やあれやこれやが見たかったので最後まで文句をつけながらもちゃんとみました。以下感想。

まず脚本。井上由美子さんとは大河で一年付合ってきてよくわかっていたはずだったのですが…やはり時代劇には向いていない。
この脚本家の悪いところですが全体をみないものだから視野の狭い話になってしまってるのが致命的。これならばいっそ完璧に安兵衛から見た忠臣蔵としてやってしまったほうがよかったでしょう。いろいろと中途半端過ぎて見苦しい。そしてもしかしたらこれは局側の意向だったのかもしれませんが堀部木村安兵衛をあちこちにやたら出ばらせていたことは失敗だったと思います。取ってつけたように打ち入りの時に瑶泉院に会いに行くシーンはまるで木村・松コンビのシーンを作りたかっただけに見えます。しかも大石は屋敷の前でなぜかいるし…説得力のかけらもありません。またこの台詞を言わせたいがためにムリヤリ持って行ってるのがあまりにみえみえで私には受けつけられませんでした。台詞だけが浮いてしまってるという感じでした。
井上さん現代ものが好きなだけにもったいないけど本当にもう時代劇はごめんです。

演出。盛上がりにかけることこの上なし、というしかないです。物語にメリハリがまったくなく浪士たちの悲哀や苦労などかけらも伝わってきませんでした。忠臣蔵のようなどう料理しても盛り上がる題材に対してこれはもしかして言っていた新しい忠臣蔵だったのでしょうか?

これは好みの問題かもしれませんがカメラワークもいまひとつ。せっかく殺陣とかやってるのによくわからないし、スピード感が感じられないし。盛り上がるはずのシーンでやたらと切り替わるしときどきいらいらしてしまいます。

役者に関しては本当にみなさんもったいないとしか言えません。特に津川さんの吉良はよかった…もう少しみたいくらいでした。佐藤浩市さんの大石も浩市さんらしさが出てひょうひょうとしていてよかった。(ちなみにこのお2人は「忠臣蔵外伝四ツ谷怪談」にて大石・民谷役で共演。)若手陣もなかなかよくて岡田くんの主税は思った以上によかった。そして高田軍兵衛役の妻夫木くんはかつらも似合ってなかなかおいしい役を好演。女優陣も松雪さんの遊女役は本当に目の保養。松さんははかなげな感じの瑶泉院を演じ、深津さんはかわいらしい奥方役を演じててくれました。
で、主役木村拓哉。間の取り方がやや気になったのと気負いから力が入りすぎていましたが思った以上に台詞回しも良く、着物が似合うかっこいい安兵衛だったと思います。ただ他の面子と比べるとやはりかわいらしいな、が勝っちゃう感じ(^^)討ち入りで頬を切られた顔や切腹する前などはよかったですねー惜しむらくはいっつも眉間にしわ寄ってむーっとしてる感じだったのが残念。私的には弥兵衛にムコになってくれと言われて「なんだ?この親父」という顔が好きでした。あのへんをもっとコミカルにやると以降の展開とメリハリついたのにな。
安兵衛というと”飲んべの安さん”というのがまず頭にあるので今回の少し真面目なかっこいい安兵衛というのは面白いと思います。木村さんの演技でそのことは伝わってこないこともないのですがやはり脚本が台詞のみで説明してる感が抜けなかったのがいまひとつ残念です。

それで思ったんですけど高田軍兵衛の役の方がもっと別の木村さんがみれて面白い気がするんですよ。ドラマティックというか今回の妻夫木くんもあの土下座のシーンだけでも印象的でしたし。私としては西郷輝彦が演じたバージョンのような感じで演じてもらえたら感激しちゃうんですけど…どうでしょう?今度は鬼平スタッフでぜひ!

ところで最初の大石親子のお風呂シーンはサービスだったんでしょうか?(疑問)


2001年12月28日(金)
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