報道ステーションで誤りがあったとお詫びが。安倍氏が訪米中の講演に参加した女性のインタビューを誤訳していたとかで。「temperate」(『控えめな、穏健な、温和な』の意味の形容詞)を「temper」(『気性、短気、癇癪』の意味の名詞)と誤訳したとか。結果、「3人の中で安倍氏が最も活力があると思うけど、彼は短気かしら」と誤訳したそうで。正しくは、「3人の中で安倍氏は(思考も行動も)最も活力があって節度のある人ですね」が正し訳だそうで。 うーん、女性のインタビューを実際に聞いたんですが、確かに聞き取りにくい感じはしますね。ただしね、訳しているのはど素人じゃないでしょ。どうして、形容詞と名詞を平気で間違えるのやら。「He is temper.」なんて文章が文法的におかしいのは、テレビで訳の仕事をしているような人ならおかしいなとわかるはずです。そんなこともわからないなら、早く首を切ったほうが良いですよ、今後の番組のためにね。 さらに、女性は、「けど」なんて言ってません。andのとり方の問題かもしれませんが、しっかりと、「and」で文を続けていました。あの「and」の次に逆接的な内容が続くとは思えないんですけどねー。ま、素人考えですけれども。 不思議なのは、どうして間違った報道がされるんですか、石原都知事や安倍氏だと。他にはあまり聞かない気がするんですが。下衆のかんぐりですかねー。石原都知事のときはTBSでしたよね。で、今回の安倍氏はテレ朝ですか。
と、以上のことを書きました。 アップしたらすぐに反論のメールが来たので、文法的に解説を。興味のない方は読まなくてもよろし。
まず、訂正の映像をごらんになりたい方はこちらから。 I think probably he is the most dynamic and the most temperate in his actions and thoughts.って女性は言ってます。最上級がついてますよね、「the most」てのが。それも等位接続詞でつながれています。等位接続詞は同格の物しかつなぐことはできません。つまり、「the most dynamic」と「the most temperate」の最上級のついた形容詞ですね。これなら同格のものをつなぐと納得できるんです。 しかーし、「the most dynamic」(最上級のついた形容詞)と「temper」(抽象名詞)をつなぐのはおかしいですね。 私は英語のネイティブスピーカーじゃありませんので、ネイティブならっていう表現は理解できません。でも、この女性の言っている内容は文字にした通りのはずです。 まともな訳をする人間がした仕事とは思えません。明らかに悪意のある訳だと言わざるを得ません。ここまで言う気はありませんでしたが。 ま、報ステだし、あれこれ言ってもしゃーないとは思いますが(w。
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