〜 女房の呟き 〜
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 幸いな錯覚

    
わたしが自信に満ちた人間に見えるのなら幸いだ。
なぜなら、わたしは自信に乏しいからだ。

わたしが謙虚な人間に見えるのなら幸いだ。
なぜなら、わたしは傲慢な人間だからだ。

わたしが優しい人間に見えるのなら幸いだ。
なぜなら、わたしは優しくないからだ。

慈悲ぶかき人の
幸いな錯覚に支えられ、
わたしはどうにか生きていられる。

合掌。
  
 


2003年02月12日(水)
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