〜 女房の呟き 〜
■□■



 ひかりのもとであるきたい

その時まで気づかなかった。
その時初めて気がついた。

 こんなにもワタシは・・・!?

噴き出した己が涙に戸惑いながら、
へなへなと崩れ落ち、脱力するに身を任せた。

意識だけが、暖かい陽光溢れる野道を歩く。
憧憬に胸が詰まり、懐かしさに泣く。


 帰ろう帰ろう帰ろう。
 いつだって手の届く場所。


木の床を這いながら、決意した。

2002年06月25日(火)
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