〜 女房の呟き 〜
■□■



 君の名を呼ぶ

以前、
その場にいない夫の名を叫んだことがある。
それに気づいて大いに慌てた。

思いがけない事件が起き、
気が動転したせいか、無意識のうちに夫を呼んだのだ。

同席者たちは夫の名を知らなかったから、
その叫びは、意味を持たなかったけど、

そっと息を整えながら、私はひとり、
照れ臭いような嬉しいような気分に浸った。


2002年06月14日(金)
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