〜 女房の呟き 〜
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 泣いた赤鬼

赤鬼は優しくなんかないのだよ。
声高に「ボクは優しい」と言いふらしてるだけで。

赤鬼は可哀想ではないのだよ。
己の異形を言い訳にして、自分を哀れむ卑怯者サ。

もてなすための茶菓だとて、ひとり善がりの供え物。
一体、誰をもてなすのやら。


たった一人の友達の優しさに泣いた時、
奴は気づいたろうか。

己の傲慢と怠惰に。

2002年04月09日(火)
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