〜 女房の呟き 〜
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 鳥のそれぞれ

水面を悠々と滑る水鳥とて、
泳ぐ魚を喰らうため、繁く足掻いて飛沫をあげる。

その姿。
羽振り乱し、ばたばたと水掻く足はみっともなく。
優雅さの欠片もない。

見るがいい。
羽ばたくことに疲れた鳥よ。


懸命に空を掻く行為は、虚しいかい?


けれど、水鳥は仰ぎ、憧れるだろう。
空の青に舞い踊る、君の華やかさにこそ。


2002年01月22日(火)
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