ネガティ部 May日記

2002年01月10日(木)  興奮冷め遣らず(続)
生活ペース乱れまくり……。

一回きちんと布団で寝たほうがいいのであろう、多分。
もう何日ご無沙汰しているやら、ホットカーペットの上で痺れる足を(なんせ正座したまま寝てる・・!)さすりつつ深夜に起き出して繋ぐという生活をあらためないと。



*****

(続き)

ぎゅうぎゅうに押しこまれた、それでも大阪の通勤ラッシュを知っている人間にはまだまだ大丈夫と思われる車内で、向かいのホームに剣道の荷物を抱えた少年少女を見る。こちらにはこちらの世界、あちらにはあちらの世界。あらゆる場所であらゆるカテゴリーで、あらゆる枠組みで同志たる人達。全く関わりがなくともなぜか親近感を覚えた瞬間でした。

駅から会場に向かう道すがら、先を急ぐ人、人、ひと。待ち合わせに佇む人、人、ひと。どこからこんなに?と感慨にふける間もなくゲートをくぐれば入場待ちの人々の群れ、そんなものではなく。さまざまにジャンルの違いはあろうとも夥しい数の人が同じ目的をもって集う様は圧巻通り越して畏怖の念さえ覚えかねないほどで。

慌しくスペースを設営し、食べ損ねていた朝食を終える頃には開場。相方が早々にご挨拶に出かけ手にして戻った本を読みつつ店番をしながらも、気に掛かるのは過ぎる人達。しかし立ち止まって下さっても声をかけていいものか、そ知らぬ振りをしていていいものか。お買い上げついでにコメント頂いた方に対してもきちんとした対応が取れず、さすがに凹む。おいおい、それでも元販売職か・・。
午後交代して一人うろうろと館内をさまよう。元ネタが同じとはいえ、やはりそれぞれの解釈、題材、傾向に従って千差万別。とにもかくにも「参加する」ことを念頭に、買うということをすっかり置き忘れていた私も目につくものを手に取り物色。最後に手元に残ったのは装丁にこだわりを見せる字の本ばかり、スペースに戻り突っ込まれて初めて、自分が字の本に飢えていたことを認識したり。
その間にも相方の知人がご挨拶に訪れてくださるのはなんとも嬉しいことでしたが、ヘタレ根性染み付いた私の方は存じ上げててもあちら様はご存知無いこと多々。憧れの文章を書く方々に、同じ書くモノとして名前ではなく「dreeの相方です」としか自己紹介できない自分にかなりめげました。正直。
居場所は自分で作らねば!

ところで「長い夜」のことですが。11月製本上がったのを確認して以来、実は読み返していなかったのです。作ったテキストもファイル形式を変えて保存してしまったので、その後のPCグレードアップに伴い削除したアプリでしか読み込めないのです。表紙を開いても、いざ読もうとするとむずむずと座り心地が悪く、中身すっとばして後書きということが何度もありました。
が、今回増刷して持っていった分をこれじゃいかんだろうと読み直したのにあたり、気が付いたのは自分の愛読者は自分であるということ。
我田引水でも自己倒錯でも構いません。
書き手としては糞味噌(とは思ってません。念のため)でも読み手として読んだとき、出来自体はまあまあの出来(良くも悪くも)と感じても、それ以上に「あ、私はこの人の書く文章が好きだな」と思えたことは私にとって非常に幸運でした。
羊さんはしょっちゅう自己発電、自己発電とのたまってますが、その意味がようやっと判ったような気がします。

終了後、連れ立って飲み会に。
時間が無くてそれまでにお別れしなくてはならない方も居られ残念でしたが、続けていればいつか機会が巡ってくるだろうと思っています。次回を期待して!
安上がりな酒で結構酔いが回ってしまって、あちらこちらで失礼してなきゃ
いいんですが。と思いつつ、とても楽しい一時を過ごさせて頂きました。
同席した方々も同じように楽しかったと感じておられると嬉しいのですが。



末筆ですが、初めてお会いした方たち、お付き合いくださった面々、そしてスペースに足を運んで下さった皆様方。本当にどうもありがとうございました。
自分にとって少しずつでも納得いくものが作れるよう頑張ります。(そして落とさないように・・!)
連れていってくれた相方とお世話になったラブNさんにもあらためて感謝を。
有意義な一日でした(笑)



皆と分れた後、酔いを覚ますために入った喫茶店で一人、サラダつつきながらその日手に入れた本を読みふけっていたのは秘密です。


     
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