ネガティ部 May日記

2001年10月31日(水) 
夏の間ベランダに置いたプランターでせっせと花を咲かせていた朝顔の、大半は根を抜かれてしまったというのに。生き残った株が未だ花を付けています。階下の駐車場の車に朝方の冷え込みの跡を見ながら窓を開けると、小さくなった花がおしろい花に紛れて、寄り添うようにしながら陽のぬくもりを貪っています。

おしろい花は夕方開き、朝にはしおれてしまうものではなかったか。朝顔は咲いて数時間でその美しさを衰えさせるものではなかったか。

いとけない姿の朝顔は日が傾くまで咲き続けます。
惜しみきれない夏の日を、いつまでも慕い続けているようで。

日ごとに小さくなる花輪を見ながら、遠ざかりゆく過ぎし日をおもう。









     
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