ぶつぶつ日記
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毎日新聞で、原爆孤児のための施設が広島県似島にあったという記事が連載されている。 それを読んでいて、まさに、私たちの年代こそが、 戦争体験を持つ親から、 直接戦争体験を聞ける最後の世代なのだということに気がついた。
私たちの親は、60〜70歳くらい。 戦争で戦ったわけではないが、子供時代が戦争と重なっている世代である。私の母も父も、育ち盛りに食料がなかった話、 疎開でいじめられた話、空襲の話などを断片的にすることがある。 しかし、どうしてだろうか。 彼らが声高に戦争について語ることは本当にない。 豊かになったから、語る必要がないと思っているのか。 語るのがやはりつらいのか。 家族だから、なんとなく「語る」ことがこそばゆいのか。
そろそろ、私たち子供からアクションを起こさないとならないのかもしれない。 最後の記憶を引き継ぐために。
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