ぶつぶつ日記
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2005年05月11日(水) 皮肉な『使命』

中東おたくが多いような私の周囲では、
イラクで、欧米の金で雇われた民兵が
広く活動していることは、よく知られている事だった。
以前、イラクのどこかで殺害され、
遺体をさらされたアメリカ人「一般人」がいたが、
残念ながら彼も、全然一般人ではなく、民兵だった。

今回、日本人男性が戦闘の上拘束された。
日本では、警備会社勤務となっているか、
彼が所属している会社は、
Private Military Company=PMCと言うもので、
明らかに、警備が仕事ではない。
ちなみに、日給5〜6万程度らしい。
金で請け負って戦争をする、
ノスタルジックな言い方をすれば、
傭兵である。

人間色んな人がいるもので、
平和な日本では生きていけず、
本物の戦争を求めて、外人部隊に所属する者も、
あとを絶たないという。
そのこと自体を、とやかくいうことはできないかもしれない。
何せ、他人の人生だから。

しかし、戦争の中で何を見つけるのか。

戦争の中で見つけたはずのものを、
誰かに伝えたり、目的に変えたりすることもできず、
物理的に戦えなくなる日まで、
機械のように戦地に赴き、銃を握っている人が
多いだろうと言うことは、想像に難くない。

弟さんが、「どんな使命があって、イラクに・・・。」と言っていたが、
もしかしたら、彼の見えざる使命は、
この、平和ボケしている、疑いを知らないお人よしな日本と言う国に、
民兵をいう存在を、知らしめる事だったのかもしれない。

今回、イラクの聖職者協会は、救出のための橋渡しを行わないと言う。
日本人であることは関係ない。
彼が、アメリカのために働いていたから。
残念なことだ。


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