ぶつぶつ日記
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尼崎で起こった列車脱線事故は、 ありとあらゆる国でトップニュースになったらしい。 理由は、「あの日本で、そんな事故が?」 と言った感じだったようだ。
日本=まじめ=安全、みたいな神話が海外にあるので、 そんな列車が脱線するなんて、 しかも、何十人も人が死ぬなんて? という驚きがあったようである。
しかし、事故の原因がスピードの出しすぎ、 そしてその理由が、1分30秒の遅れを取り戻すため? と報道されたのを聞いたとき、 なんと、「日本的な」事故ではないか・・・・ とため息が出た。
世界中で、電車や列車が1分遅れたからといって、 車内放送や駅放送であやまる国など、 多分日本のほかを探すのは難しい。 PタイムNタイムじゃないが、 スケジューリングというものがあるようなないような第三国だけではなく、 欧米先進国と言われる国でも、 列車が遅れるのは当たり前、 列車の出発や到着のホームが変わるのは当たり前・・・ そういう国が多い。 もちろん、タイムスケジュールはできるだけずれない方がいいし、 日本のような劣悪な通勤状態の国では、 ちょっとした列車の遅れが、人々のストレスになる。 でも、それもあまりにもストリクトに求める過ぎると、 今回のような、本末転倒の事態になってしまう。
生真面目さというのは、実は危うさの隣にあるもの。 最近、そんなことも考える。
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