ぶつぶつ日記
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2004年08月07日(土) 打ちのめされる

世界の苦境にある子供たちを取材した番組を見ていて、
一番つらかったのは、13歳でお母さんになってしまった、
アルゼンチンの女の子。
母もやっぱり、そう言っていた。

家庭内暴力で家から逃げ出したロシアの男の子には、
日本の女優さんとの交流により、一抹の救いがあった。
債務奴隷であるネパールの子も、
学校に行かず働かなくてはならないが、
家には、帰りを待ってくれている家族があった。

8歳で親に捨てられたアルゼンチンの女の子は、
あどけなさの残る瞳のまま、13歳でお母さんになった。
父親も仕事もお金もない。
何もない中で。
助けてくれるのは、同じ境遇の子供たちだけ。
みんな、彼女と同じように、10代前半で父親のない子供を生んでいるような、
そんなスラムの町。

母性と子供っぽい純粋さが合わさって、
確かに、彼女は今、何があっても子供を守ろうと言う気持ちになっている。
その姿は、あまりにも痛々しかった。
なぜなら、彼女の未来には、悲しいけれど絶望の影しか、
私はみることができなかったから。

彼女が真っ当な仕事につけることは、
ほとんど不可能だと思われる。
物乞いからやがて売春へと、日々の糧を得る手段は変わっていくだろう。
その中で、やがて、子供らしいの純粋さは失われ、
そしてまた、父親のいない子供を身ごもり生むこともあるだろう。
だまされ、さげすまれ、痛めつけられ。
今、子供を思っている心は、
やがて何も感じなくなっていくだろう。

彼女が私くらいの年になった時。
そこには、疲れきって無感動で、
子供を捨てることを躊躇しないような、中年の女性がいるだろう。
そんな、彼女の将来を思い描く方が、
子供と2人、慎ましやかに、
でも幸せに生きている彼女を思い描くより、何倍も簡単。
そのことに、私は打ちのめされる。


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