ぶつぶつ日記
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繁華街を歩くのは昔から好きではないが、 日本語教師として日本語学校で働くようになってからは、 もっと嫌いになった気がする。 今日も、友人ととある場所を歩いていて信号待ちをしていた時、 少し先でびら配りをしているアジア人の女の子を見て、 私は不自然に、くるりと背を向けた。 彼女の名前を知っているだけではない。 でも、時折顔を合わせ、あいさつをする程度のことはある。 そう、彼女は私が働いている学校の学生だ。 そして多分、彼女が配っていたのは、 いわゆるそういうビラだったと思う。 こう言うことは今回が初めてじゃない。
こう言うとき、私はどうしたら良いんだろう。 彼女たちがバイトしているそういう職種は、 もちろん入国管理法でも禁止されている。 そして同じ女性として、 学生たちにそんな仕事はして欲しくないと思う。 でも、彼女を見咎めて、 私は一体何を言えるのだろう? 何を言ったらいいのだろう? 少なくとも今は、彼女を毎日のように学校で見かけるから、 (成績の良し悪しはこの際おいておいて) バイトに学校が食われているわけではないのかも知れないし、 もし、そうなっていたとしても、 それで彼女が学費と生活費をまかなっているとしたら? そんなお金で、私の生活の一部は成り立っているわけだ。
彼女だけではなく、多くのアジア人の学生が 同じように経済的な問題を抱えており、 学生と同じような経済的問題を抱えている日本語教師には、 彼らの情況を手助けするような余裕はない。 できるだけクリーンなバイトをして欲しいと思っても、 しょせんそれは卓上論、理想論なのかもしれない。 こう言うとき、すごく、切ない。
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